昭礼可汗

昭礼可汗（しょうれいかがん）

昭礼可汗（生年不詳 - 832年）は、回鶻（ウイグル）可汗国の第11代可汗です。唐から与えられた称号であり、本名は不明です。可汗号は「アイ・テングリデ・クト・ボルミシュ・アルプ・ビルゲ・カガン」といいます。

生涯

824年、崇徳可汗の死後、弟である曷薩特勤（かつさつテギン）が可汗として即位し、唐によって昭礼可汗と冊立されました。この時、唐から多くの財物が贈られています。在位中は唐との関係を重視し、頻繁に交易を行いました。唐は回鶻に対し、馬の代金として大量の絹を贈っており、その額は数十万匹に及んだと記録されています。

825年：唐により冊立され、愛登里羅汨没蜜施合毘伽昭礼可汗（アイトンリロキュトミシュシエレビギャジャオリケハン）の称号を与えられる。
826年：唐から馬価絹50万匹が贈られる。
827年：唐から馬価として絹20万匹が贈られる。
829年：唐から馬価として絹23万匹が贈られる。

昭礼可汗は832年、配下によって暗殺され、その地位は従兄弟である胡特勤（コ・テギン）に引き継がれました。

可敦（皇后）

昭礼可汗の可敦（皇后）は、仁孝端麗明智上寿可敦（じんこうたんれいめいちじょうじゅカトゥン）です。彼女は唐の憲宗の娘であり、穆宗の妹にあたります。政略結婚によって回鶻に嫁ぎ、昭礼可汗の皇后となりました。レビラト婚によって、昭礼可汗に嫁いだことがわかっています。

参考資料

『旧唐書』
『新唐書』

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