829年

829年について

829年は、ユリウス暦における平[[年]]です。この年は、日本、中国、朝鮮半島など、東アジアにおいて様々な出来事が起こりました。

各地の紀年法

干支：己酉（つちのととり）
日本：天長6年、皇紀1489年
中国：唐 - 大和3年
渤海：建興11年
南詔：保和6年
新羅：興徳王4年、檀紀3162年

日本における出来事

日本では、嵯峨天皇の治世下、天長6年にあたります。この年、以下の出来事が記録されています。

1月23日：（天長5年1[[2月]]15日）空海が綜芸種智院の設立を宣言しました。これは、仏教の教えだけでなく、儒教、道教、医学、天文学など、幅広い知識を学ぶことのできる私立の学校でした。空海は、これらの知識が人々の精神的な成長や社会の発展に不可欠であると考えていました。
5月：諸国に灌漑用水車を作らせる政策が実施されました。これは、農業生産性の向上を図るための重要な施策でした。水車は、川や水路から水を汲み上げ、田畑に水を供給するために用いられました。
6月：校斑田、つまり口分田の調査を行うために、国司の下に書生などが雇用されました。口分田は、人民に均等に分け与えられた田地であり、その管理は律令制における重要な要素でした。

誕生

藤原明子：後の文徳天皇の女御。900[[年]]に亡くなりました。

死去

7月26日：（天長6年6月22日）平善棟：平安時代の皇族。生年は不明です。
9月25日：（天長6年8月20日）酒人内親王：桓武天皇の妃であり、伊勢斎王を務めました。754[[年]]生まれ。
* 10月2日：ミカエル2世：東ローマ帝国アモリア王朝の初代皇帝。770[[年]]頃の生まれです。

まとめ

829年は、東アジアにおいて様々な出来事が起こった年でした。日本では、空海による綜芸種智院の設立、灌漑用水車の普及、口分田の調査など、社会や文化の発展に繋がる動きが見られました。また、藤原明子の誕生、平善棟、酒人内親王、ミカエル2世の死など、歴史上の人物の生没も記録されています。

この年のできごとは、当時の人々の生活や社会構造、文化や信仰を理解するための重要な手がかりとなります。また、日本だけでなく、東アジア全体の歴史を考える上で、重要な年と言えるでしょう。

もう一度検索