昭覚寺

昭覚寺

昭覚寺は、中華人民共和国四川省成都市成華区に位置する著名な仏教寺院です。現在の寺院は1983年に再建されたものです。

歴史

昭覚寺は、唐代の貞観年間に創建され、当初は建元寺と称されていました。乾符4年（877年）に、曹洞宗の僧侶である休夢了覚禅師が住職となり、「昭覚寺」と改名されました。しかし、唐末の戦火によって焼失してしまいます。

北宋時代に入り、大中祥符元年（1008年）に延美という僧侶が寺の再建に尽力し、住持となりました。その後、北宋末には圜悟克勤が寺院に滞在し、仏法を広めました。

明代の洪武20年（1387年）には、朱元璋が智潤を住職として迎えました。しかし、明末の戦火によって再び焼失し、破山海明禅師によって再建されました。

清代に入ると、康熙2年（1663年）に丈雪が天王殿、大雄宝殿、蔵経閣、圓覚殿などを建立しました。康熙12年（1673年）には、仏冕が僧房、鐘楼、鼓楼を建立しました。

1920年には、朱徳が熊克武に敗れて昭覚寺に避難するという出来事がありました。

文化大革命の初期には、仏像や法具が徹底的に破壊され、僧侶たちは迫害を受け、還俗を余儀なくされました。しかし、1983年に中華人民共和国国務院によって漢族地区仏教全国重点寺院に認定され、1991年5月21日には大雄宝殿の落成式と仏像の開眼式が行われました。

伽藍

昭覚寺の伽藍は、以下の建造物で構成されています。

山門
大雄宝殿
鐘楼
鼓楼
蔵経楼
禅堂
達摩殿
大師殿
三大士殿
虔心亭
思徳堂
臥仏殿
薬師殿
先覚堂
客堂
涅槃堂
普同塔
祖師塔
* 国師墓

昭覚寺は、長い歴史の中で幾度も破壊と再建を繰り返しながら、その都度復興を遂げてきました。文化大革命の被害から立ち直り、現在では中国仏教の重要な拠点として、多くの人々に信仰されています。その美しい伽藍は、訪れる人々を魅了し続けています。

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