時村

時村の概要

時村（ときむら）は、かつて岐阜県養老郡に存在した町であり、後に上石津村（現在の上石津町）に合併されました。現在の大垣市上石津地域自治区の南部に位置し、養老山地の西側、牧田川の最上流部にあたります。この地域は、南と西は三重県と境を接しています。

歴史

時村の歴史を振り返ると、江戸時代末期には美濃国石津郡の一部として、交代寄合の美濃衆である高木氏がこの地を治めていました。明治時代に入ると、1874年（明治7年）に下村と山上村が合併して下山村となり、さらに堂ノ上村が上堂ノ上村と下堂ノ上村に分かれました。

1889年（明治22年）7月1日、細野村、上村、打上村、上堂ノ上村、下山村が合併し、冠村が成立しますが、1890年（明治23年）3月24日にはこれが時村に改称されました。1897年（明治30年）4月1日には、上石津郡と多芸郡の一部が合併して養老郡が誕生し、同じ日には時村と時山村が合併し、正式に時村として成立しました。

1955年（昭和30年）1月15日には、牧田村、多良村、一之瀬村と合併し、上石津村となりました。この合併にともない時村は廃止されました。

小字の構成

時村は、いくつかの小字に分かれていました。以下に主な大字とその小字を紹介します。

• - 大字下山: 寺尾、笹尾、下、下田、平岨、右野など
• - 大字打上: 蕨野、川原、打上、暮ヶ谷、渡瀬など
• - 大字堂ノ上: 奥井戸谷、古細野、口井戸谷、横地前など
• - 大字上: 住鹿、和原、井新田、北庄など
• - 大字細野: 登リ、細野、太阪、浅ヶ谷など
• - 大字時山: 東出、平、藪谷、南屋敷など

教育機関

時村にはいくつかの教育機関が存在しました。時村立時小学校は現在の大垣市立時小学校へと引き継がれました。1975年には時村立時山小学校が時小学校に統合され、また同年には時村立時中学校が時中学校・多良中学校・日彰中学校と統合され、大垣市立上石津中学校に変わりました。

出身有名人

時村からは著名な作曲家、江口夜詩が誕生しています。彼の音楽的業績は時村の文化的な一面を示すものとして記憶されています。

まとめ

時村は歴史的に重要な位置を占めていた地域であり、数回の合併を経て現在の大垣市の一部となりました。地域の教育機関や出身有名人も含め、時村の遺産は今も地域の宝として語り継がれています。このように、時村はその歴史や特性を通じて、岐阜県における重要な存在であったことがわかります。さらに、地域の特性や教育文化は、かつての住民たちの生活や思い出を今なお色濃く残しています。

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