曜日会

曜日会について

曜日会は、近代以降の日本において、「曜日」の名前を冠した議会内の会派や党内派閥を指します。この制度は、特定の曜日に定期的に集まることからその名がつけられました。

概要

1891年1月9日、貴族院の政務研究会が「木曜会」と名乗り始めたのが、その起源です。この会は木曜日に定期的に集まることを特徴としていました。以下に、日本の代表的な曜日会をそれぞれ説明します。

月曜会

月曜会は1891年3月18日に、貴族院にて近衛篤麿や二条基弘を中心として設立されました。その目的は財政問題の調査です。設立当初は多くの議員が参加していましたが、その後、研究会や懇話会などの活動が新たに設立されるとともに、月曜会の会合は徐々に開催されなくなり、1892年3月以降は活動が途絶えてしまいました。

火曜会

火曜会は貴族院内において公爵や侯爵の親睦を目的に設立され、特に徳川家や近衛家などの名門家系が中心となっていました。この集まりは、公爵・侯爵以外のメンバーの加入を許さないという独自のスタイルが特徴です。火曜会は1947年5月2日の貴族院廃止まで存続しました。また、自由民主党結成時には石橋湛山を中心とした集まりが「火曜会」を名乗っていましたが、すぐにその活動は解散しました。この集まりは後に「二日会」として知られることになります。

水曜会

水曜会は自由民主党の衆議院議員である石井光次郎がリーダーを務める派閥として知られています。この組織はもともと自由民主党内で緒方竹虎を中心に形成された「水曜クラブ」が前身です。石井の死後、このグループは自然に解消されました。また、1921年8月頃には、山川均を中心とした社会主義者の集会も「水曜会」と名付けられ、これは日本共産党の一部として後に発展しました。さらに、日本社会党の中では田邊誠が率いる右派グループもこの名を使用していました。

木曜会

木曜会は、貴族院の研究会が1891年に名乗り始めたもので、3月12日には「同志会」と改称されました。その後、1897年7月28日に千家尊福らが離脱して新たに結成した集団も「木曜会」と称し、こちらは1913年まで続きました。また、自由民主党内では、佐藤派が「木曜研究会」、田中派が「木曜クラブ」と名乗るなど、さまざまな派閥名が見られました。

金曜会

金曜会は、自由民主党の田中派内で行われていた勉強会の名称です。政治的な派閥とは異なりますが、三菱系企業の社長会も同名を使用しており、現在ではこちらの方が広く知られています。

土曜会

土曜会は、1901年12月7日に貴族院で設立されました。これは以前に存在していた「月曜会」の後身である庚子会と、早家崇を中心にした朝日倶楽部が合併して生まれた組織です。

関連項目

• - 自由民主党 (日本)|自由民主党_(日本)
• - 院内会派
• - 院内交渉団体

これらの曜日会は日本の政治史において重要な役割を果たし、それぞれの特徴や目的に応じて成り立ってきました。各曜日の会が成り立つ背景やその後の展開を通じて、近代日本の政治の動向や派閥の形成を読み解くことができます。

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