更始 (漢)

更始（こうし）とは

更始は、中国の新代末から後漢初期にかけて、劉玄（りゅうげん）が皇帝（更始帝）として建てた年号です。西暦23年から25年までの3年間使用されました。

歴史的背景

新代末期、王莽（おうもう）による政治の混乱と圧政により、各地で農民反乱が頻発しました。その中で、緑林軍や赤眉軍といった勢力が台頭し、漢王朝の復興を掲げる劉氏一族も各地で挙兵しました。劉玄は、そのうちの一つである平林軍に擁立され、皇帝として即位し、年号を「更始」と定めました。

更始年間の出来事

更始元年（23年）
2月：劉玄が皇帝に即位し、更始と改元。
6月：劉秀（後の光武帝）が昆陽の戦いで新軍に大勝利。
9月：更始軍が長安を攻略し、王莽を殺害。
更始2年（24年）
都を長安に遷都。
更始3年（25年）
6月：劉秀が更始朝から自立し、皇帝を称する（光武帝）。
赤眉軍が劉盆子（りゅうぼんし）を皇帝に擁立。
9月：赤眉軍が長安を攻撃。
10月：劉玄が赤眉軍に降伏し、伝国璽を劉盆子に譲渡。

更始政権の終焉

劉玄による更始政権は、各地の群雄を完全に抑え込むことができず、内部対立も激化しました。その間に、劉秀が勢力を拡大し、独自の政権を樹立しました。また、赤眉軍の侵攻により、長安を失い、劉玄自身も降伏を余儀なくされました。その後、劉玄は殺害され、更始政権は瓦解しました。

意義

更始政権は短命に終わりましたが、後漢の成立に繋がる重要な過程でした。また、その年号である「更始」は、後漢書などの歴史書において、紀年として使用されています。このことは、更始という時代が、歴史的に一定の意義を持っていたことを示しています。

西暦との対照表

他元号との対照表

省略（元号が多岐にわたるため）

関連項目

元号一覧 (中国)

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