西暦23年についての詳細
西暦23
年は、
ユリウス暦における
平年に該当します。この
年に起きた出来事や、様々な国々の紀
年法について詳しく解説します。
紀年法の多様性
この
年は、複数の紀
年法が使用されていました。例えば、
干支では「
癸未年」であり、また日本の歴史では
垂仁天皇52
年、皇紀683
年が当てはまります。
中国では、
新の地皇4
年、漢が滅亡した後の更始元
年、そして隗囂の漢復元
年が記録されています。朝鮮半島でも、各国(
高句麗、
新羅、百済)における
年数が示されており、それぞれに異なる
年数の計算がされています。ちなみに、檀紀は2356
年、
仏滅紀元は5
66年、
ユダヤ暦では3783
年から3784
年が使用されています。
23年の出来事
ローマ帝国
ローマ帝国では、重要な出来事が発生しました。著名な地理学者であり、博物学者でもあるストラボンが作品『地理誌』を発表しました。この著作は、古代の地理学において非常に重要な資料とされています。また、
ローマ皇帝ティベリウスの後継者である小ドルススが暗殺される事件も発生しました。この暗殺事件は後に帝国の高官、セイヤヌスによるものであることが明らかになるため、政治的な陰謀が渦巻いていたことが伺えます。
中国においても重要な戦闘がありました。この
年の昆陽の戦いでは、劉秀(後の光武帝)率いる軍が
新軍に対し勝利を収めました。この勝利は後に
新の滅亡へと繋がる重要な展開で、
10月に
王莽が討たれることで
新はついに滅亡します。この出来事は
中国史における大きな転換点でした。
誕生と死去
この
年には、
古代ローマの博物学者、
政治家、
軍人として知られる
ガイウス・プリニウス・セクンドゥス(大プリニウス)が生まれました。彼は後に科学や文学の分野において重要な業績を残します。
一方、不幸にもこの
年にはいくつかの著名な人物が亡くなりました。特に注目すべきは、
9月14日に小ドルススが死去したことです。彼はローマ帝国の第2代
皇帝ティベリウスの息子であり、この事件は帝国の即位に大きな影響を及ぼしました。また、
10月6日には
中国の
皇帝王莽が亡くなり、この事件も
新の滅亡を早める原因となったと考えられています。加えて、劉縯という
新代の武将や、マウレタニア王ユバ2世も同
年に没しています。
このように、23
年はさまざまな出来事が絡み合い、後世に影響を与える重要な
年となったのです。