曺承亞

曺承亞（チョ・スンア）

曺承亞（チョ・スンア、조승아、1998年8月8日 - ）は、韓国ソウル市出身の囲碁棋士で、金大容六段門下、韓国棋院所属の七段です。彼女は、数々の国内・国際棋戦で輝かしい成績を収めており、韓国女子囲碁界を代表する棋士の一人として知られています。

経歴

幼少期から囲碁に親しみ、沖岩囲碁道場でその才能を磨きました。2010年には韓国棋院研究生となり、プロ棋士への道を歩み始めました。2016年に初段となり、プロとしてのキャリアをスタートさせます。

その後、メジオン杯新人王戦ベスト8や女流棋聖戦ベスト4など、若手棋士として着実に実績を積み重ねました。2018年には二段に昇段し、プロ女流国手戦ベスト8、女流棋聖戦ベスト4と活躍を続けました。2019年には三段に昇段、呉清源杯ではベスト16に進出するなど、国際棋戦でも頭角を現しました。

2021年には四段に昇段、呉清源杯でベスト8、IBK企業銀行杯女子囲碁マスターズベスト4と、さらに飛躍的な活躍を見せました。同年の蘭雪軒杯では見事優勝を果たし、これにより五段へ昇段しました。その後、七段へ昇段。

韓国女子囲碁リーグには、2017年から西帰浦チームなどで出場し、チームの勝利に大きく貢献しています。2019年からは中国女子リーグにも成都チームで出場し、国際的な舞台でも活躍しています。

また、花より囲碁 女王戦には2017年に可能性チームで出場しました。韓国囲碁棋士ランキングでは、2021年9月に90位、女子ランキングでは2位にランクインするなど、その実力は高く評価されています。

2019年の農心杯予選での朴鐘勳戦では、その妙手が「2019年妙手TOP5」に選ばれるなど、その華麗な打ち筋も注目されています。

タイトル歴

蘭雪軒杯全国女子囲碁大会（2021年）

その他の棋歴

国際棋戦

呉清源杯世界女子囲碁選手権：2021年 ベスト8
黄龍士双登杯世界女子囲棋勝抜戦：2019年 0-1（×高星）

国内棋戦、その他

韓国女子囲碁リーグ
2017年（西帰浦七十里）：9勝5敗
2018年（西帰浦七十里）：7勝9敗
2019年（西帰浦七十里）：10勝4敗（最多勝）
2020年（仁川EDGC）：8勝6敗
2021年（西帰浦七十里）：13勝1敗
GGオークション杯女流対シニア連勝対抗戦
2020年：0勝1敗（×安祚永）
2021年：2勝1敗（○安祚永、○崔明勲、×李昌鎬）
陜川郡招待河燦錫国手杯英才囲碁大会英才vs女子頂上連勝対抗戦
2020年：1勝1敗（○玄釉斌、×文敏鍾）
2021年：2勝1敗（○李沇、○玄釉斌、×文敏鍾）
中国女子囲棋甲級リーグ戦
2019年乙級（成都体投五鳳）：6勝1敗
2020年（成都懿錦控股）：5勝3敗
2021年（上海清一）

対局譜

「妙手TOP5」農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦韓国予選 曺承亞 - 朴鐘勳(先番) 2019年7月10日
* 曺の白1から3、5が妙手で、地中に手が生じている。この後右下の黒と白の攻め合いはコウとなり、白が右下を取り、黒はコウ材で下辺中央の白を取り切る分かれとなり、白が優勢となった。結果、白中押勝。

まとめ

曺承亞は、その実力と華麗な打ち筋で、韓国のみならず世界の囲碁ファンを魅了する若手棋士です。今後の更なる活躍が期待されています。

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