有史時代における各国の出身人物による最初期の来日の年表

各国の最初期の来日年表

本年表は、有史時代から現代にかけて、日本を訪れた外国の出身者に関する記録を年代順にまとめたものです。国際的な交流の流れを知るための貴重な資料であり、各国出身者の来日年とその背景を理解するための足がかりとなります。この年表は、知識の向上や新たな研究を促すことが目的です。さらに、加筆や修正にご協力いただける方を募っています。

主要な来日事例

1千年紀以前

• - 韓国（紀元前33年）: 日本書紀に記載された、任那からの使者、蘇那曷叱知が初めて日本に来航。
• - 中国（289年）: 東漢氏の先祖、阿知使主と都加使主親子が日本に渡来したとされています。
• - 北朝鮮（570年）: 高句麗の役人が暴風雨に遭遇し、越国に漂着。
• - イラン（736年）: 遣唐副使が唐人とともにペルシャ出身の李密翳を連れて聖武天皇に面会。
• - インド（736年）: 菩提僊那が日本に来朝し、その後弟子の僧侶も同行。
• - ウズベキスタン（754年）: 鑑真と共に屋久島に来訪したという仏僧の記録が残っていますが、出自については不確定な部分があります。

11世紀から15世紀

• - モンゴル（1269年）: 元のクビライの使者が対馬に上陸。
• - タイ（1388年）: 将軍足利義満の時代に、暹羅の船が日本に滞在したことが記録されています。

16世紀

• - ポルトガル（1543年）: ポルトガル人を乗せた中国船が種子島に漂着し、日本に鉄砲を伝えることとなります。
• - スペイン（1544年）: ガリシア出身のペロ・ディエスがポルトガル船に乗って来日。
• - イタリア（1570年）: 宣教師グネッキ・ソルディ・オルガンティノが天草に到着。
• - オランダ（1585年）: ディルク・ヘリッツゾーン・ポンプが来日。

17世紀

• - マレーシア（17世紀初頭）: オランダ人の奴隷として来日したマレー系の人々が確認されています。
• - フランス（1636年）: 宣教師ギヨーム・クルテが来航し、文化交流の一翼を担います。

18世紀

• - アイルランド（1704年）: ロバート・ジャンセンが仲間とともに日本を訪れます。
• - ロシア（1739年）: デンマーク出身のマルティン・シュパンベルグ率いるロシア船団が本州に来航。

19世紀

• - スイス（1859年）: スイス使節団が派遣され、日本との外交の一歩を踏み出します。

まとめ

この年表で示された各国出身者の来日史は、日本と国際社会との交流の不可分な一部をなしています。記載は文献に基づいており、考古学等に基づく古代の交流については含まれていません。現存する情報はあくまで記録に依拠しており、今後の研究によって見直される可能性があるため、皆さまのご助力をお待ちしております。

もう一度検索