有吉実

有吉 実 (ありよし みのる)

概要

有吉 実は1886年5月5日に京都府に生まれ、1968年6月29日に亡くなった日本の内務および警察官僚、そして弁護士です。彼は宮崎県知事や尼崎市長を歴任したことで知られています。

生い立ちと学歴

有吉は、有吉三七の三男として誕生しました。彼は第六高等学校を卒業後、1912年に東京帝国大学法科大学法律学科を卒業しました。その後、1913年11月には文官高等試験行政科試験に合格し、司法省を経て内務省に入省、徳島県に配属されました。

官僚としてのキャリア

有吉は、内務省でのキャリアを通じて多くの役職を歴任しました。まず徳島県警視を務め、その後は理事官として長野県、山形県、鳥取県などで重要な役割を果たしました。また、三重県や福岡県でも警察部長を兼任し、宮崎県書記官・内務部長、愛知県書記官・警察部長としても活躍しました。

宮崎県知事

1930年8月、有吉は宮崎県知事に就任しました。彼の兄である有吉忠一も同県の知事を務めていたため、地元の人々は彼に大きな期待を寄せました。しかし、1931年12月18日、依願免本官として退官しました。

尼崎市長としての活動

その後、1935年から1943年にかけて、有吉は尼崎市長を二期務めました。この期間中、地域の発展に寄与し、市政における重要な決定を行いました。

戦後の弁護士

戦後、有吉は公職追放となりましたが、弁護士として新たなキャリアを築きました。法の専門家として、多くの人々に助言を行いながら、地域社会に貢献しました。

親族

有吉には兄の有吉忠一（内務官僚）と有吉明（外交官）がいます。彼らもまた、それぞれのフィールドで影響力を持つ人物となりました。

参考文献

• - 歴代知事編纂会編『新編日本の歴代知事』歴代知事編纂会、1991年。
• - 秦郁彦編『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。
• - 『「現代物故者事典」総索引 : 昭和元年～平成23年 1 (政治・経済・社会篇)』日外アソシエーツ株式会社、2012年。

有吉実の生涯は、内務・警察官僚としての多様な経験と、戦後の弁護士としての活動に彩られたものでした。地域社会への貢献は、後世にも受け継がれるものといえるでしょう。

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