有川港

有川港について

長崎県南松浦郡新上五島町有川郷に位置する有川港は、長崎県が管理する地方港湾です。中通島の北部、有川湾に面しており、鯛ノ浦港、青方港、奈良尾港と並び、島への主要な玄関口としての役割を担っています。

2015年度の統計によると、年間発着数は6,688隻、総トン数は2,286,854トンに達し、135,679人もの人々がこの港を利用しました。内訳としては、乗船客が72,033人、上陸客が63,646人となっています。

航路

有川港からは、九州商船と五島産業汽船が、長崎港や佐世保港に向けてフェリーや高速船を運航しています。特に佐世保航路は、複数の便が運航するダブルトラックとなっています。

九州商船

有川港 - 長崎港: 1日2往復。高速船「シープリンセス」が就航。
有川港 - 佐世保港: 1日2往復。フェリー「フェリーなみじ」が就航。
有川港 - 小値賀港 - 宇久平港 - 佐世保港: 1日2往復。そのうち1往復は小値賀港と宇久平港に寄港。高速船「シークイーン」が就航。

五島産業汽船

有川港 - 佐世保港: フェリー1日2往復、高速船1日1往復。フェリー「フェリーありかわ」、高速船「ひまわり」が就航。

USAポートサービス

有川港 - 小値賀港 - 宇久平港: 高速船1日2往復。五島産業汽船の関連会社。

港湾施設

有川港には、2004年11月1日に開業した多目的ターミナル「鯨賓館」があります。この施設は、旅客ターミナルとしての機能だけでなく、文化施設としての役割も担っています。内部には、新上五島町の捕鯨史を紹介する「新上五島町鯨賓館ミュージアム」や、約300席を有する多目的ホール「鯨賓館ホール」が設けられています。特にミュージアムは、水産庁の「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に「有川捕鯨関連文化遺産」として選定されています。

まとめ

有川港は、新上五島町における重要な交通拠点であり、地域の経済活動や観光を支える上で欠かせない存在です。多種多様な航路が設定されており、島内外へのアクセスを円滑にしています。また、鯨賓館のような文化施設も併設されており、地域文化の発信にも貢献しています。

関連項目

日本の港湾一覧#長崎県

脚注

『港湾統計（年報）』国土交通省、2016年。https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00600280&kikan=00600。2017年4月16日閲覧。

外部リンク

鯨賓館ミュージアム・ホール

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