有明 (江東区)

有明（ありあけ）について

有明は東京都江東区に位置する町名であり、行政的には有明一丁目から有明四丁目までの範囲を指します。このエリアは東京港の埋立地で形成され、東京臨海副都心の一部を構成しています。有明は台場の東側、東雲の南西、そして豊洲の南に位置し、首都高速湾岸線や東京湾岸道路、りんかい線が通っているため交通の要所でもあります。

地理的特徴

有明エリアは、各丁目ごとに異なる特徴を持っています。有明一丁目には有明アリーナや有明展示場（愛称：有明GYM-EX）などの大型イベント施設が集まり、二丁目には有明ガーデンや有明テニスの森公園、そして有明コロシアムといったスポーツ関連の施設が存在します。有明三丁目はオフィスビルやホテル、病院、公園が立ち並び、最も大きなコンベンション施設である東京ビッグサイトがあります。最後に四丁目は倉庫街や東京港フェリーターミナルが位置しており、物流の重要な拠点となっています。

地価と居住環境

2023年1月1日の公示地価によると、有明の住宅地は77万円/m²に達しています。最近の開発が進んでおり、新しい住環境として注目を集めています。特に一丁目と二丁目には多くの商業施設やスポーツ施設があり、家族連れや若者にとって住みやすいエリアとなっています。

歴史

有明地区の大部分は昭和6年から10カ年計画によって埋め立てられました。元々は工業地として利用されていましたが、1980年代後半以降は住宅や商業施設へとシフトしていきます。また、沖合にはかつてハゼの漁場が広がっており、釣り船が出航していました。しかし、1961年には釣り船の遭難事故が発生し、11人が命を落とす悲劇もありました。住居表示は1968年に一・二丁目が導入され、1979年には三・四丁目が成立しました。2009年には二丁目と三丁目の界が再編され、交通の便が改善されました。

地名は、将来の発展を期待する意味と、隣接する東雲との関連性から「有明町」と名付けられました。

教育環境

有明の教育施設は充実しており、区立小・中学校は所在する学区が整備されています。特に、適切な教育環境が確保されており、地域の子どもたちが成長できる基盤が整っています。

交通アクセス

有明へのアクセスは非常に良好です。りんかい線の国際展示場駅や、ゆりかもめの各駅（有明駅、東京ビッグサイト駅など）が利用できます。バス路線も充実しており、都営バスや東京空港交通が運行されており、羽田空港や成田空港へのアクセスも便利です。また、今後は臨海地域地下鉄の開業も予定されており、更なる利便性向上が期待されています。

施設

有明には多くの施設が集まっています。一丁目には有明親水海浜公園や有明アリーナがあり、コミュニティの中心となっています。一方、二丁目には有明テニスの森公園や有明ガーデンがあり、スポーツやショッピングが楽しめます。三丁目には東京ビッグサイトや夢の大橋といった名所があり、観光スポットとしても評価されています。最後に四丁目には製紙会社の倉庫街があり、物流の要所があります。

そのほか、地域は常に新しい施設の開発が進んでおり、今後の発展にも期待が寄せられています。

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