有村温泉

有村温泉

有村温泉は、鹿児島県鹿児島市有村町の桜島南東部海岸沿いに位置する温泉です。旧国は大隅国にあたります。

泉質

泉質は弱食塩泉です。

温泉街

かつては温泉街が存在しましたが、現在は海岸に温泉が湧く場所があるのみです。周辺には古里温泉があります。

桜島・錦江湾ジオパークの資料では、「有村海岸 天然足湯掘り」として紹介されており、海岸を自分で掘って足湯を作ることが出来るのが特徴です。

歴史

有村温泉は、1870年（明治3年）に竹下清八によって発見されました。その後、1879年（明治12年）頃には地元住民のための浴場が設置され、鹿児島湾を一望できる風光明媚な海岸沿いの地として、別荘地としても利用されるなど、鹿児島県内でも有数の温泉保養地として知られていました。

しかし、1914年（大正3年）の桜島大正大噴火により、温泉地は埋没してしまいました。

アクセス

桜島港からバスで約20分の場所に位置しています。

その他

現在では、温泉街としての面影はほとんどありませんが、海岸で足湯を楽しむことができ、桜島の自然を感じられる場所として親しまれています。

参考文献

鹿児島県温泉協会編　『鹿児島県温泉案内』　1929年。
鹿児島市経済部観光課編　『桜島』　鹿児島市、1951年。

関連項目

温泉
温泉街
外湯
温泉番付
* 日本の温泉地一覧

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