有田&山崎のひきだし太郎

『有田&山崎のひきだし太郎』は、テレビ東京系列で不定期に放送されていたトークバラエティ番組です。初回は『有田&山崎のおしゃべり太郎』、第2回は『有田&山崎のひきだし野郎』というタイトルで放送されました。

番組概要

この番組は、くりぃむしちゅーの有田哲平さんとアンタッチャブルの山崎弘也さんが司会を務める「日本一無責任なトーク番組」と銘打たれていました。お二方にとって、それぞれ初の冠番組となりました。番組のナレーションは、初回は丸山詠二さんが担当し、第2回以降は大岡優一郎アナウンサーが担当しました。ゲストは番組宣伝の意味合いが強く、有田さんはこの番組を「TBSでいえば、『オールスター感謝祭』」のようなものと例えています。第3回からは、白いひきだしをまとった番組マスコット「ひきだし太郎」が登場しました。第3回では、ゲストとして『アリケン』に出演していた堀内健さんがサプライズ登場し、番組を盛り上げました。しかし、第4回では「ひきだし太郎」は背景と同化してしまい、あまり目立たなかったようです。

番組内容

番組では、毎回ゲストを招き、580個の箱から一つ選び、その中に入っているお題を基にMCの2人とトークを展開します。お題は「かさぶた」や「ちょんまげ」など、トーク番組には不向きなものが多く、予測不能な展開が魅力でした。番組タイトルは、有田さんが決定権を持っていたそうで、当初は相方の上田晋也さんの番組『おしゃれイズム』を意識して『有田&山崎のおしゃべりイズム』にする予定でしたが、テレビ東京側からNGが出たため、目の前にあったキャベツ太郎からヒントを得て『有田&山崎のおしゃべり太郎』になったそうです。

番組の歴史

第1回放送のエンディングでは、有田さんが「春からレギュラー放送間違いない」と発言したり、『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン』でも「レギュラー放送を狙っている」と発言したりするなど、レギュラー化に意欲的な姿勢を見せていました。しかし、実際にはレギュラー化は実現しませんでした。その背景には、レギュラー化が決定したものの、山崎さんのラジオ番組『アンタッチャブルのシカゴマンゴ』と放送時間が被ってしまったため、レギュラー放送が見送られたという事情がありました。また、その時間に始まった番組が『アリケン』であると、第2弾のオープニングトークで有田さんが語っています。第3回、第4回、第7回、第9回は、『アリケン』などが放送されていた「バラエティ7」の土曜枠で放送されました。番組後半には、商品宣伝コーナー「大人の事情コーナー」が設けられ、赤い「大人の事情ひきだし」を引く形で宣伝が行われていました。『バラエティ7』の終了とともに、有田さんのテレビ東京でのレギュラー番組は消滅し、2011年7月放送の第9回が最終回となりました。

出演者

MC

有田哲平（くりぃむしちゅー）
山崎弘也（アンタッチャブル）

テーマ読み上げ

亀井京子（第1回、テレビ東京アナウンサー）
大橋未歩（第2、3回、テレビ東京アナウンサー）

ナレーター

大岡優一郎（テレビ東京アナウンサー）

ゲスト

豪華なゲストが多数出演しました。以下に主なゲストを記載します。

第1回: 貴乃花親方、花田景子、羽野晶紀、春風亭小朝、たかの友梨、小倉優子、つぶやきシロー、大竹一樹（さまぁ〜ず）
第2回: 小池栄子、國村準、中島哲也、アヤカ・ウィルソン、劇団ひとり（映画『パコと魔法の絵本』関連）
第3回: 金子昇、AKB48卓球部（秋元才加、小嶋陽菜、高橋みなみ、峯岸みなみ、宮澤佐江）、ピンポン7（大橋未歩、大竹佐知、前田海嘉、秋元玲奈）、堀内健
第4回: 原幹恵、柳原可奈子、秋元梢、秋元玲奈、相内優香
第5回: 遠藤憲一、宮藤官九郎、細川徹、峰竜太、八代亜紀
第6回: 河本準一（次長課長）、内山高志、加藤成亮（NEWS）、ギャル曽根
第7回: 田原総一朗、高田純次、原幹恵、明日花キララ、羽田あい、堀江貴文、篠原信一、穴井隆将、杉本美香、JOY、はんにゃ
第8回: 久本雅美、高田延彦、杉本彩、斎藤工、北川弘美
第9回: あやまんJAPAN、楽しんご、福田沙紀、剛力彩芽、ほんこん、清水ミチコ

スタッフ

第9回放送分の主なスタッフは以下の通りです。

構成：堀田延、北本かつら
TD：菊池裕介
カメラ：田中圭介
VE：水野暁夫
音声：永久保仁志
照明：水野二夫
美術：小越敏彦
デザイン：金森明日香
大道具：土田恵佑
小道具：植田幸奈
アクリル装飾：八島貴広
メイク：小谷香織
技術協力：テクノマックス
照明・美術協力：テレビ東京アート
編集：大関秀雄（麻布プラザ）
MA：植木俊彦（麻布プラザ）
音効：佐藤卓嗣（278）
番宣：岡仁
デスク：神山亜弓
AP：大野もも、平沢務
演出補：菊池カンナ、折茂佳奈子、増山友香
ディレクター：鈴木拓也、地濃愛
総合演出：矢部宏光
プロデューサー：塩原幸雄、上原敏明、島田勇夫
総合プロデューサー：伊藤隆行
制作協力：ユーフィールド
製作著作：テレビ東京

放送時間

放送時間については、以下の様な変遷がありました。

第2回：金曜「スポバラ」枠、金曜24時53分 - 25時23分のローカル枠
第3, 4, 8, 9回：バラエティ7枠内
第5回：昼間に放送
第6回：バラエティ7木曜枠（2週放送）
第7回：バラエティ7土曜枠（2週放送）

放送される時期は、平日の場合はバラエティ7の新番組開始までの穴埋めとして、土曜の場合はバラエティ7の番組を休止して放送したり、新番組開始までの穴埋めとして放送されることが多かったため、ネット局に関しても、平日バラエティ7枠の場合はTXN系列全国ネット、土曜バラエティ7枠の場合は関東ローカルでの放送となっていました。

この番組は、予測不能なトーク展開と豪華なゲスト陣が魅力で、放送回数は少なかったものの、視聴者に強烈な印象を残しました。

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