朝倉市秋月博物館

朝倉市秋月博物館について

朝倉市秋月博物館は、福岡県朝倉市に位置する郷土博物館です。この博物館は、秋月地域の豊かな歴史と文化を保存し、展示することを目的としています。特に、旧秋月藩黒田家の貴重な資料や、秋月地域にゆかりのある歴史的な史料を豊富に所蔵しており、地域の歴史を深く理解する上で重要な役割を果たしています。

沿革

朝倉市秋月博物館の歴史は、1965年（昭和40年）に開館した秋月郷土館に遡ります。当初は、秋月藩黒田家の資料や地域の歴史に関する史料を展示していましたが、2013年（平成25年）3月には、財団法人秋月郷土館から朝倉市へと施設と収蔵品が譲渡され、「朝倉市秋月郷土館」として新たなスタートを切りました。そして2017年（平成29年）には、名称を「朝倉市秋月博物館」に変更し、秋月藩校「稽古館」の跡地に新築移転し、リニューアルオープンしました。この移転により、展示スペースの拡大や設備の充実が図られ、より多くの来館者が快適に博物館を楽しめるようになりました。

現在、博物館の理事長は旧秋月藩黒田家14代当主の黒田長栄氏が務め、名誉館長には15代当主の黒田長幹氏が就任しています。これらの役職からも、博物館が地域社会と深い繋がりを持ち、歴史と文化の継承に貢献していることが伺えます。

主な収蔵品

朝倉市秋月博物館には、数多くの貴重な収蔵品がありますが、中でも特に注目すべきは以下の通りです。

1. 島原の乱図屏風：
島原の乱を描いた屏風として、唯一無二の傑作として知られています。その鮮やかな色彩と緻密な描写は、当時の戦いの様子を生き生きと伝えており、博物館の至宝として高く評価されています。

2. 黒田長興蝙蝠兜および甲冑：
秋月藩の初代藩主である黒田長興が実際に使用したとされる兜と甲冑です。武将の威厳と美しさを兼ね備えたこれらの武具は、当時の武士の生活や文化を理解する上で貴重な資料となっています。

3. 土岐コレクション：
地元出身の実業家である土岐氏によって収集された美術コレクションです。横山大観をはじめとする著名な画家の作品が含まれており、日本美術の多様性と美しさを堪能することができます。

これらの収蔵品は、定期的に展示替えが行われ、訪れるたびに新たな発見があります。

交通アクセス

博物館へのアクセスは以下の通りです。

公共交通機関：甘木鉄道甘木線、または西鉄甘木線の甘木駅から甘木観光バス秋月線に乗車し、「博物館前」バス停で下車後、徒歩約1分（約100m）です。
自動車：大分自動車道甘木インターチェンジから約10kmの距離にあります。周辺には有料駐車場が整備されていますので、自家用車でのアクセスも便利です。

まとめ

朝倉市秋月博物館は、秋月藩の歴史と文化を深く理解するための重要な施設です。豊富な収蔵品と丁寧な展示を通じて、訪れる人々に感動と学びを提供しています。福岡県を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

外部リンク

* 朝倉市秋月博物館【トップページ】 - 朝倉市

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