朝倉駅 (高知県)

朝倉駅と朝倉駅前停留場：高知の交通拠点

高知県高知市朝倉に位置する朝倉駅は、四国旅客鉄道（JR四国）土讃線沿線にある駅です。旧国鉄時代に建てられたログハウス風の駅舎は、その独特の風情から多くの人の注目を集めています。駅番号はK05で、特急列車「しまんと」と「あしずり」の一部が停車します。特に高知大学朝倉キャンパスへの最寄り駅として、学生や教職員にとって重要な役割を担っています。

歴史：

朝倉駅は1924年（大正13年）11月15日に国鉄駅として開業しました。その後、1986年（昭和61年）12月23日には、現在のログハウス駅舎に改築されました。この駅舎は、高知営林局の協力を得て建設された、延床面積148.5㎡の校倉造りの建物です。駅舎内にはかつてウィリーウィンキー朝倉店（現在は閉店）も営業していました。

一方、とさでん交通伊野線の朝倉駅前停留場は1925年（大正14年）2月5日に開業しました。停留場名は当初「朝倉駅前通」だったという説もあります。

その後、朝倉駅は貨物取扱い業務を段階的に廃止し、1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化によりJR四国の駅となりました。2005年（平成17年）3月1日のダイヤ改正では特急列車の停車本数が増加し、利便性が向上しました。また、2008年には駅構内にあるワーププラザ朝倉が閉店、2022年1月31日にはみどりの窓口が営業を終了し、駅係員の対応時間や休業日が変更されています。2021年10月からはみどりの券売機プラスの利用も開始されました。2014年には土佐電気鉄道がとさでん交通に経営統合され、朝倉駅前停留場も同社の停留場となりました。

駅構造：

JR四国朝倉駅は地上駅で、相対式ホーム2面2線を有し、列車の交換が可能です。かつては3番線も存在しましたが、現在は撤去されマンションになっています。駅構内には構内踏切があり、高知市内にあるJR駅では当駅のみです。トイレは1番線側に男女兼用トイレが設置されています。

とさでん交通朝倉駅前停留場は、伊野線の併用軌道区間にある路上停留場です。鴨部停留場までの区間は道路幅が狭く、安全地帯を設けることができないため、白線のみで乗り場が示されています。相対式で2面あり、東西方向に延びる単線の軌道を挟んで配置されています。

駅周辺：

朝倉駅周辺には、高知大学朝倉キャンパス、高知市立朝倉小学校、高知市立朝倉中学校、高知県農業技術センター果樹試験場、国立病院機構高知病院などの施設があります。また、高知県道38号高知土佐線、高知県道274号梅ノ辻朝倉線、高知県道386号朝倉伊野線なども駅周辺を通っています。「朝倉駅前」停留所には、県交北部交通ととさでん交通のバス路線が発着し、周辺地域へのアクセスも良好です。

隣の駅：

JR四国 土讃線
高知商業前駅 - 朝倉駅 - 枝川駅

とさでん交通 伊野線
朝倉停留場 - 朝倉駅前停留場 - 朝倉神社前停留場

まとめ：

朝倉駅と朝倉駅前停留場は、高知大学朝倉キャンパスへのアクセス拠点として、また、周辺地域住民の生活を支える重要な交通拠点となっています。歴史あるログハウス駅舎と、現代的な交通網が共存するこの駅は、高知の地方都市の活気を象徴する場所と言えるでしょう。 将来的には、バリアフリー化などの更なる利便性向上も期待されます。

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