朝明信号場

朝明信号場

朝明信号場（あさけしんごうじょう）は、三重県桑名市江場に位置する、東海旅客鉄道（JR東海）関西本線の信号場です。この信号場は、単線区間と複線区間の接続点という特徴的な構造を持っています。

歴史

朝明信号場は、1927年（昭和2年）5月1日に単線区間列車交換型として開設されました。その後、1940年（昭和15年）12月20日には、専用線を発着する貨物の取り扱いを開始し、地域の産業を支える役割も担いました。

1972年（昭和47年）9月27日には、朝日駅方面の複線化に伴い、単線複線接続型へと変更されました。さらに、1985年（昭和60年）1月28日には、桑名駅方面の複線化により、現在の位置に移転しました。国鉄分割民営化を経て、1987年（昭和62年）4月1日からはJR東海によって運営されています。

構造

朝明信号場は、桑名駅方面の単線区間と朝日駅方面の複線区間が接続する地点に設置されています。名古屋起点からは25.4km、桑名駅からは1.6kmの地点に位置します。かつては、現在地から朝日駅寄りに1kmの地点に存在し、単線区間での列車交換を行う役割を担っていました。

信号場以北（桑名駅 - 当信号場間）では、複線に対応するための用地がほぼ確保されています。しかし、桑名駅南方にある三岐鉄道北勢線のガード桁下のスペースが単線分の幅しかないため、同区間の複線化は困難な状況です。1982年（昭和57年）の関西本線電化の際、日本国有鉄道（国鉄）は複線化を希望し、北勢線の橋梁架け替え費用の分担を提案しましたが、近畿日本鉄道（近鉄）との交渉が不調に終わり、複線化は見送られました。現在のところ、複線化の事業化の見通しは立っていません。

かつて、朝明信号場からは東芝三重工場への専用線が分岐しており、変圧器や電動機などの製品が発送されていました。その後、コンテナ列車の発着も設定されましたが、1980年（昭和55年）に専用線は廃止されました。また、信号場常備の貨車が配置されていたことも特筆されます。

周辺

朝明信号場の周辺には、近鉄名古屋線の益生駅や三岐鉄道北勢線の馬道駅があります。

隣の駅

東海旅客鉄道（JR東海）
CJ 関西本線
桑名駅 (CJ07) - （朝明信号場） - 朝日駅 (CJ08)

脚注

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関連項目

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