木暮晋也

木暮晋也は、1966年12月17日生まれ、大阪府出身のギタリストです。彼の音楽キャリアは、幼少期に福島県郡山市へ移住したことから始まります。高校時代には、エレクトリックギターとマルチトラックレコーダーを手に入れ、自宅録音でオリジナル曲の制作を始めました。この頃、友人とエレクトロポップユニットを結成しますが、短期間で解散しました。

上京後、1986年に宗像淳一、高桑圭、白根賢一らとワウワウ・ヒッピーズを結成。ネオGSシーンにおいてサイケデリックでニューウェーブな存在として注目を集め、ジーザス&メリーチェインの来日公演で前座を務めるなど、精力的にライブ活動を行いました。しかし、メンバーの脱退により、バンドは短命に終わります。

1989年には、ワウワウ・ヒッピーズのメンバーを中心に、真城めぐみ、中森泰弘、片寄明人、高桑圭、白根賢一らとロッテンハッツを結成。カントリー、モダンフォーク、ジャグバンドといったアメリカンルーツミュージックを基盤としたアコースティックサウンドを展開しました。3枚のアルバムをリリースし、音楽性を広げましたが、1994年に解散しました。

ロッテンハッツ解散後、木暮は真城、中森と共にヒックスヴィルを結成しました。このバンドでは、作詞・作曲を多く手掛け、1996年にSony Recordsからリリースされた1stアルバム「TODAY」は、エバーグリーンミュージックとして各所で話題となりました。3rdアルバム「マイレージ」では、松本隆とかせきさいだぁが作詞を提供しています。

2000年には茂木欣一らとMariMari rhythmkiller machinegunを結成し、活動の幅を広げました。2012年には、かせきさいだぁとのユニット「トーテムロック」の作品をリリースしています。近年では、カフェやフェス、台湾などでのソロライブも行いながら、ギタリストとしてフィッシュマンズ、Original Love|Original_Love、小沢健二など数多くのアーティストのサポートも務めています。セッション参加作ではスライドギターの演奏も多く見られます。2015年には、15年ぶりとなるヒックスヴィルのアルバムをリリースし、ファンを喜ばせました。

木暮は、自身のバンド活動の他に、楽曲提供やプロデュースにも積極的に携わっています。かせきさいだぁ、高橋よしこ、岩下清香、HALCALI、でんぱ組.incなど、多岐にわたるアーティストへの楽曲提供や、市井由理、LEO今井、Any、木村竜蔵などのプロデュースを行っています。また、ブレッド&バター、有里知花、柳田久美子、ひいらぎなどの楽曲アレンジも担当しています。

さらに、舞台音楽の制作にも携わり、ヨーロッパ企画の舞台作品に音楽を提供しています。CM出演もしており、マガジンハウス、七十七銀行、PlayStation、トヨタ・ラクティス、サンダンスリゾートなど、様々な企業のCMに登場しています。

木暮晋也は、その卓越したギターテクニックと幅広い音楽性で、日本の音楽シーンに欠かせない存在です。彼の活動は、バンド、ソロ、サポート、楽曲提供、プロデュースなど多岐にわたり、常に新しい音楽の可能性を追求しています。

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