木村一八のギリギリtwist and shut

木村一八のラジオ番組遍歴：過激なトークで人気を博した「ギリギリtwist and shut」

1980年代半ば、ニッポン放送の夜空を彩った人気ラジオ番組『木村一八のギリギリtwist and shut』。その誕生秘話から人気を博した理由、そして、番組を彩った様々なエピソードを紐解いていきます。この番組は、単独番組としての『木村一八のギリギリtwist and shut』だけでなく、その前身である『俺が、木村一八だ』、『一八と弘志クン』を含めた3番組の歴史をまとめて解説します。

『俺が、木村一八だ』：5分間の過激トークショー

1985年10月7日、ニッポン放送の21時30分頃という時間帯に、木村一八さん単独パーソナリティによる『俺が、木村一八だ』がスタートしました。当初は、島田紳助さん司会の『島田紳助のおっと危ない!東京ばくだん小僧』内の5分間の箱番組として放送され、毎日放送されました。この時点では、まだ木村さんの持ち味である過激なトークは控えめでしたが、既にその片鱗は垣間見ることができたでしょう。

『一八と弘志クン』：息子の共演が実現

1986年4月7日、番組は大きな転換期を迎えます。西川弘志さんを共演者に迎え、『一八と弘志クン』としてリニューアル。横山やすしさんと西川きよしさんの息子同士という、いわば“やすきよジュニア”の共演が実現したことで、話題を呼びました。放送時間も10分に拡大し、単独番組として21時50分から放送されました。さらに、三菱重工の一社提供番組となり、「ビーバーヤング」というサブタイトルが付けられました。

『木村一八のギリギリtwist and shut』：言いたい放題の自由なトーク

1986年10月6日、番組は再び木村一八さん単独パーソナリティに戻り、『木村一八のギリギリtwist and shut』と改題。ビートルズの楽曲『ツイスト・アンド・シャウト』をテーマ曲に採用し、より過激で自由なトークが展開されるようになりました。当初は『小倉久寛のオグラでオグラだ!』の箱番組として放送されていましたが、1987年4月からは再び単独番組となり、21時50分から放送されました。番組の魅力は何と言っても、木村一八さんの言いたい放題のフリートーク。この枠組みの中で、木村さんの個性が爆発し、多くのリスナーを魅了しました。藤井青銅さんが番組構成を担当していた『俺が、木村一八だ』から『一八と弘志クン』までの期間とは、番組の雰囲気が大きく異なっていたことが伺えます。

ネット局と人気コーナー

ニッポン放送をキー局として、CBCラジオとMBSラジオでも放送されました。CBCラジオでは、『小堀勝啓のわ!Wide とにかく今夜がパラダイス』内の箱番組として放送。番組内では、木村一八さんに関するコーナーも設けられ、リスナーから寄せられたハガキを紹介する形式でした。当初は番組紹介的な内容でしたが、次第に木村さんを弄ったり揶揄したりする内容が増え、過激なトークで人気を博しました。中には、提供スポンサーである三菱重工を持ち上げる内容もあったり、木村さんへの普通の質問に対しても、小堀勝啓さんが木村さんを弄るようなトークで答えることもありました。このコーナーは、月刊『ラジオパラダイス』誌上でも大きく特集されるほどの人気ぶりでした。

MBSラジオでは、『毎日放送ダイナミックナイター』の月曜日の野球中継がない場合に限り、『ミュージックスタジアム9』月曜日の枠で放送された時期もありました。

番組終了

1987年10月9日、『木村一八のギリギリtwist and shut』は放送を終了しました。短期間ながらも、強烈な個性と過激なトークでリスナーの記憶に刻まれた番組と言えるでしょう。この番組を通して、木村一八さんのタレントとしての地位は確固たるものとなり、後の活躍の礎を築いたと言えるでしょう。番組の変遷、そして関連番組やネット局での放送の様子、そして人気コーナーまで、多角的にこの番組の魅力を解説しました。

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