木村好夫

木村好夫：日本の音楽史に輝くギタリスト、作曲家

木村好夫（きむら よしお、1934年10月9日 - 1996年7月5日）は、東京都出身の作曲家、そして卓越したギタリストとして、日本の音楽史にその名を刻みました。ジャズギターの世界で「黄金の指を持つ男」と讃えられた彼は、後に演歌・歌謡曲へと転身し、美空ひばり、五木ひろしをはじめとする数多くの歌手のレコーディングやコンサートに参加し、数々の名演を遺しました。

ジャズから演歌へ：音楽性の変遷

木村は、そのキャリアの初期において、エレクトリック・[[ギター]]の演奏家として活動を始めました。ザ・ブルービーツではリードギターを担当し、その才能を早くから開花させました。その後、自らのグループである木村好夫とザ・ビィアーズを結成し、主に演歌のアルバムを精力的に発表しました。また、「エディ・プロコフスキー」「エディ・ラーク」といった変名を使用し、多様な音楽性を追求したアルバムも制作しています。

テナー・サクソフォーン奏者の松浦ヤスノブとの共演も多く、コロムビア、ビクター、キングといったレコード会社から数多くのアルバムを発表し、その音楽的才能を広く知らしめました。

作曲家としての才能

木村は、ギタリストとしての活動と並行して、作曲家としてもその才能を発揮しました。五木ひろしの「おまえとふたり」「倖せさがして」、石原裕次郎の「雪なさけ」、天童よしみデビュー曲「風が吹く」など、数々のヒット曲を生み出しました。これらの楽曲は、今もなお多くの人々に愛され続けています。

生涯と死

1994年頃から体調を崩し始めた木村は、一度病に倒れた際、「俺はもうギターが弾けない」と妻に打ち明けたと伝えられています。生涯最後のステージは、森進一のコンサートでのギター伴奏でした。その後は入退院を繰り返し、1996年7月5日、肝不全のため61歳で生涯を閉じました。

遺されたもの

木村好夫の死後も、彼のギター演奏に対する評価は衰えることなく、現在も多くの音楽愛好家によって愛され続けています。彼の演奏は、日本の音楽史における貴重な財産として、未来へと受け継がれていくでしょう。

主な作曲作品

石原裕次郎
風花の宿
雪なさけ
五木ひろし
おまえとふたり
倖せさがして
大川栄策
おんなの街角
嘉納ひろし
銀座
天童よしみ
風が吹く
生れ昭和です
森進一
男の真情

著書

演歌の真髄

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