木村庄之助 (21代)

21代 木村庄之助（きむら しょうのすけ）

生涯と背景

木村庄之助は1889年4月1日に長野県更級郡塩崎村で生まれました。彼の本名は竹内重門であり、祖父と父親も相撲界で名を馳せた力士でした。父親の影響で、幼少時代から相撲の世界に親しんでおり、早くから伊勢ノ海部屋の年寄の養子として養われることとなります。この環境もあり、庄之助は1897年にわずか8歳で初めて土俵に立ちました。

初名は3代式守与之吉で、同時期に活動していた兄弟子の20代庄之助の指導を受けながら修行を重ねていきました。1913年には、十両格に昇格し、急速にその名を広めていきます。

キャリアの発展

1914年には本足袋に昇進し、その後、4代式守勘太夫として名を馳せます。1915年になると、立行司として11代木村玉之助を襲名し、その後も17代式守伊之助を経て、ついには宗匠として21代木村庄之助を襲名するに至ります。木村庄之助の活動が特に光ったものとして、1939年1月に行われた横綱・双葉山の70連勝を阻止した安藝ノ海との一戦が挙げられます。この重要な対決において彼の裁きは多くの観衆に強い印象を残しました。

行司としての功績

彼は行司としての立場を引退した後も、相撲界に多大な影響を与え続けました。年寄・立田川として、さらに後進の指導に励む姿勢を崩さず、特に初代若乃花の横綱昇進時には土俵入りの指導を行いました。弟子には26代庄之助が存在し、彼の遺志は次世代に受け継がれました。長いキャリアを経て、1951年に引退した後も、相撲界におけるその存在は色褪せることはありませんでした。

関連出版と晩年

1961年1月には年寄の定年制が実施され、退職を迎えましたが、晩年も相撲を愛し続けました。また、彼は『ハッケヨイ人生』という著書を残しており、自身の経験や相撲界への思いを綴っています。木村庄之助の名は、今でも日本の伝統文化である大相撲と結びついて語られることが多く、彼の貢献は歴史の一部として評価されています。相撲界における人々の記憶に深く刻まれている彼の存在は、後世にわたって相撲文化を支え続けることでしょう。

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