木村秋治郎

木村 秋治郎

木村秋治郎（きむら あきじろう）、本名は中澤繁広（なかざわ しげひろ）、1970年7月5日生まれの大相撲の幕内格行司です。兵庫県加古川市に生まれ育ち、三保ヶ関部屋と春日野部屋に所属しています。血液型はA型で、相撲界においてその実力と存在感を示してきました。

人物背景

秋治郎は加古川市・高砂市組合立宝殿中学校に在籍中、柔道に熱中し、地元の大会で見事優勝を果たしました。この頃、彼は中学校の先輩である清見潟親方（元幕内・大竜川）の目に留まり、卒業後には三保ヶ関部屋に入門することになります。

当初は力士としての道を志していましたが、身長が基準に2センチ足りず、新弟子検査に4度も不合格となったため、師匠の勧めにより行司へと転身しました。これにより、彼は力士とは異なる役割で相撲界に貢献することとなりました。

特徴的な体格は「あんこ型」で、力強い掛け声が印象的です。相撲の醍醐味を体現する彼の姿は、多くのファンに親しまれています。

行司としてのキャリア

2013年7月、秋治郎は幕内格行司に昇進しました。彼は28代木村庄之助の弟子であり、現行司の中でも特に土俵上の動きに優れた存在とされています。古き良き行司の動きを研究し、実践する姿勢は、彼の成長を支えています。

使用する軍配は、28代庄之助がかつて用いていた紫檀製のものに純銀の飾りが添えられた特別な譲り団扇で、30代木村庄之助から秋治郎に贈られたものです。このような伝統を大切にしながら、彼は行司としての役割を全うしています。

2024年の春場所では、体調不良のために7日目から休場しましたが、11日目から再出場を果たしました。常に挑戦を続ける姿勢には、多くの人々が讃辞を送っています。

家族

彼の長男である睦士も相撲の道を選び、東京・浅草にある小松竜道場から埼玉栄高等学校相撲部へと進学しています。相撲界の伝承を受け継ぐ彼らの姿勢は、家族にとっても大きな誇りといえるでしょう。

略歴

• - 1986年3月: 力士としての新弟子検査を受けるが不合格。
• - 1987年1月: 木村繁広の名で行司として初土俵を踏む。
• - 1987年3月: 序ノ口格昇進、木村鎮秋に改名。
• - 1988年1月: 序二段格昇進。
• - 1990年1月: 三段目格昇進。
• - 1992年1月: 幕下格昇進。
• - 1993年1月: 木村秋治郎に改名。
• - 2005年9月: 十両格昇進。
• - 2013年7月: 幕内格行司に昇進。
• - 2013年10月: 三保ヶ関部屋閉鎖に伴い春日野部屋へ移籍。

結び

木村秋治郎は、相撲界における行司としての役割を充実させながら、長年にわたり多くのファンから支持を得ています。その道筋は、彼自身の努力と情熱を物語っています。

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