木次鉄道部

木次鉄道部：沿革と役割

木次鉄道部は、島根県雲南市の木次駅構内にあった西日本旅客鉄道（JR西日本）の鉄道部です。ここでは、木次駅に置かれていた乗務員区所の沿革についても解説します。

概要

1990年（平成2年）6月1日、ローカル線の活性化と効率的な鉄道運営を目的として鉄道部制度が導入されました。これにより、宍道駅と備後落合駅を除く木次線全線が木次鉄道部の運営となりました。

当初は米子支社が管轄していましたが、2022年10月1日からは中国統括本部の管轄となりました。地域対応は、島根県側を米子支社から改組された山陰支社、広島県側を広島支社が担当しています。

また、木次線の利用促進を図るため、2022年（令和4年）1月より、木次鉄道部の社員1名が雲南市観光協会に出向していました。出向期間は2024年3月末までの予定でした。

所属車両

2022年（令和4年）4月1日現在、木次鉄道部に所属する車両はありませんでした。かつてはキハ120形気動車が8両所属しており、トイレが設置され、木次線・山陰本線（宍道 - 松江間）で運用されていました。しかし、2021年3月13日付で200番台2両と0番台5両が、同年4月20日付で200番台1両が後藤総合車両所出雲支所へ転出しました。

車両基地は木次駅構内に設けられており、所属車両の車体に記される略号は、米子支社を意味する「米」と木次駅の電報略号である「キス」を組み合わせた「米キス」でした。キハ120の出雲転出に伴い、「米キス」表記は「米イモ」に変更されました。

乗務員

乗務員は木次列車支部に所属していました。

乗務範囲

木次線：全線
山陰本線：松江 - 西出雲間

歴史

1986年（昭和61年）2月1日：出雲車掌区木次支区が木次駅乗務員となる。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道に継承。
1990年（平成2年）6月1日：鉄道部制度に伴い、第1次鉄道部として発足。木次運転区・木次駅乗務員が統合。
2021年（令和3年）3月・4月：木次鉄道部に所属していたキハ120形気動車全8両が後藤総合車両所出雲支所に転属。木次鉄道部の所属車両がなくなる。
2024年（令和6年）6月1日：木次鉄道部廃止。乗務員区所は木次運転区に改組。

参考文献

『データで見るJR西日本 2001』西日本旅客鉄道

関連項目

日本の車両基地一覧
西日本旅客鉄道の乗務員区所一覧

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