木津駅 (兵庫県)

木津駅：神戸電鉄粟生線の駅間最長駅

木津駅は、兵庫県神戸市西区押部谷町に位置する神戸電鉄粟生線の駅です。駅番号はKB44。藍那駅から3.4kmと、粟生線内では最長の駅間距離を有しています。

歴史

木津駅は、1937年（昭和12年）4月27日、三木電気鉄道の藍那～押部谷間延伸時に開業しました。その後、1947年（昭和22年）1月9日には神戸有馬電気鉄道との合併を経て、神有三木電気鉄道（後の神戸電鉄）の駅となります。1952年（昭和27年）10月1日には「電鉄木津駅」に改称され、さらに1988年（昭和63年）4月1日には現在の「木津駅」に改称されました。1999年（平成11年）8月2日には橋上駅舎化が実現し、駅舎の近代化が進みました。

駅構造

木津駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。橋上駅舎を備え、ホーム有効長は5両分となっています。駅務遠隔システムが導入されており、自動券売機や自動改札機などの設備はセンター駅から遠隔操作されます。そのため、駅員は巡回による対応となり、構内売店などは設置されていません。バリアフリーにも配慮され、上下線ホームにはエレベーターが設置されています。

利用状況

粟生線全体では利用客の減少傾向が続くなか、木津駅は増加傾向を示しています。2009年の資料によると、1日平均乗降人員は1999年の324人から2008年には707人に増加しました。2022年度の1日平均乗車人員は666人です。この利用客増加は、周辺地域の開発やイベント開催などによるものと推測されます。

駅周辺

木津駅周辺は、近年開発が進んだ産業団地と密接に関連しています。駅と産業団地の間には専用歩道橋が整備され、利便性が向上しています。主な周辺施設として、神戸複合産業団地、顕宗仁賢神社、木津の磨崖仏、山陽自動車道・神戸淡路鳴門自動車道神戸西インターチェンジ、神戸市資源リサイクルセンター・こうべ環境未来館、神戸西インター自動車学校、六甲国際ゴルフ倶楽部などがあります。

特に、毎年6月に開催される「宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」開催期間中は、木津駅と谷上駅が最寄り駅となるため、多くの観戦客で賑わいを見せます。この期間中は、昼間の急行列車が臨時停車するなど、輸送力増強のための対応が取られていました。現在は昼間の急行列車の設定がないため、西鈴蘭台止まりだった列車を押し部谷まで延長運転することで対応しています。

バス路線

2017年10月1日には、木津駅に新たなバス路線が開設されました。この路線の開設により、周辺地域へのアクセス性がさらに向上しています。

隣の駅

まとめ

木津駅は、粟生線において最長の駅間距離を有し、近年利用客が増加している駅です。駅周辺の開発やイベント開催、そしてアクセス向上のための整備により、その利便性はますます高まっています。今後ますます発展していくことが期待されます。

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