末吉忠晴

末吉忠晴（すえよし ただはる）

末吉忠晴は、1832年2月2日（天保3年1月1日）に生まれ、1903年（明治36年）7月20日に亡くなった、明治時代の政治家です。衆議院議員、東京市会議長を務めました。旧姓は庄屋です。

生い立ちと初期の活動

末吉忠晴は、大和国（現在の奈良県）で幕臣・庄屋庄蔵の三男として生まれました。1856年（安政3年2月）に葉山重信の養子となり、分家して一家を創立しました。この養子縁組が、彼のその後の人生に大きな影響を与えたと考えられます。

多岐にわたる公職

末吉忠晴は、数多くの公職を歴任しました。小学校世話掛、区総代、町総代、地租改正地価鑑定人、麹町区会議員、同副議長、同議長、所得税調査委員、徴兵参事員、東京府会議員、東京市会議員、同参事会員、同議長、学務委員長、日本赤十字社東京府委員など、地方自治から国政まで幅広い分野で活躍しました。これらの経験は、彼の政治家としての基礎を築いたと言えるでしょう。

国政への進出

1894年（明治27年）3月、第3回衆議院議員総選挙（東京府第1区、無所属）で初当選し、衆議院議員となりました。その後、第4回総選挙でも再選され、公同会に所属して連続2期在任しました。国政の場では、地方自治で培った経験を生かし、東京の発展に尽力しました。

死去

1903年7月、麹町区紀尾井町3の自宅で亡くなりました。彼の死後も、その功績は長く語り継がれています。

国政選挙歴

第3回衆議院議員総選挙（東京府第1区、1894年3月、無所属）当選
第4回衆議院議員総選挙（東京府第1区、1894年9月、大手倶楽部）当選
第5回衆議院議員総選挙（東京府第1区、1898年3月、無所属）次点落選

参考文献

人事興信所編『人事興信録 初版』人事興信所、1903年。
『衆議院議員総選挙一覧 上巻』衆議院事務局、1915年。
『総選挙衆議院議員略歴 第1回乃至第20回』衆議院事務局、1940年。
大植四郎編『明治過去帳』新訂初版、東京美術、1971年（原著私家版1935年）。
衆議院・参議院『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
* 上田正昭ほか 監修『講談社日本人名大辞典』講談社、2001年。ISBN 4062108496。

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