本名ダム

本名ダム概要

本名ダム（ほんなダム）は、福島県大沼郡金山町の只見川に位置する一級河川・阿賀野川水系のダムです。このダムは、水力発電を目的としており、地域の電力供給に大きな役割を果たしています。1952年に着工し、1954年に完成したこのダムは、日本発送電による「只見川筋水力開発計画」の一環として建設されました。

沿革

本名ダムは、豪雪地帯で急流が多い只見川を利用した水力発電所を設置するために1947年に計画されました。この計画に基づき、只見川を含む実に23箇所にダムが建設されることが決定されたのです。

本名ダムは、その中の一つとして重要な位置を占めています。同じ計画に基づく主なダム式発電所には、奥只見ダムや田子倉ダムがあります。また、本名ダムの周辺には上流に滝ダム、下流には上田ダムが存在し、これらのダム群は水力発電の効率を高めるために連携して運用されています。特に2023年には、只見川ダム施設群が土木学会によって選奨土木遺産に認定され、その価値が評価されています。

本名発電所

本名ダムの横には本名発電所（ほんなはつでんしょ）が併設されており、1954年の運用開始以来、東北電力が管理・運営を行っています。この発電所は、地域の電力需要を支える重要な施設であり、周辺には本名変電所も配置されています。

本名橋

本名ダムの堤体に架かる本名橋（ほんなばし）は、国道252号を通る交通の要所です。この橋は全長161メートル、幅6メートルの構造で、1955年に開通しました。橋は急カーブを持つ線形の悪さから改善が求められ、2010年度から新たに本名バイパス道路の建設が始まりました。このバイパスは2022年に開通し、交通の流れが改善されました。

アクセス

本名ダムへのアクセスは、JR東日本只見線の本名駅から徒歩約8分で行くことができるため、訪問者には便利なルートです。また、本名駅と会津越川駅の間を走行する列車の車窓からダムの景観を楽しむこともできます。ダム自体は美しい自然環境の中にあり、四季折々の風景が訪れる人々を魅了します。

結論

本名ダムは、その発電能力や歴史的価値から福島県内でも特に注目されるダムの一つです。ダム周辺の自然や、関連する施設が相互に連携し地域の発展に寄与しており、その重要性は今後も続くことでしょう。

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