本多丕道

本多丕道の生涯

基本情報

本多丕道（ほんだ ひろみち）は、1916年5月11日に東京で生まれ、1990年8月5日に74歳でその生涯を終えた日本の警察官僚である。彼は第68代警視総監として知られ、多数の重要な役職で活躍した。

学歴と初期のキャリア

本多は東京府で育ち、第一高等学校を卒業後、1941年に東京帝国大学法学部を卒業した。卒業と同時に彼は内務省に入省し、神祇院に配属された。その後、1940年には高等試験行政科に合格するという素晴らしい成果も収めている。

海軍での任務

内務省での勤務と並行して、短期現役海軍主計科士官を志願した彼は、1941年4月に海軍主計中尉に任官される。その後、海軍経理学校を卒業し、「霧島」などの艦に乗組むなど海軍での多数の職務を経験した。1945年の終戦時にはジャワ島に赴任しており、海軍主計少佐としての任務を全うした後、1946年に復員した。

警察でのキャリア

復員後には内務省に戻り、1949年には警視庁京橋警察署長に就任。その後も人事部や秋田県、栃木県の警察本部長などを歴任し、勘を磨き続けた。さらに、警察庁刑事局の要職である鑑識課長や捜査第一課長、警視庁の刑事部長警務部長まで昇進する。1970年7月にはついに警視総監に就任し、1972年6月まで在任した。

退官後の活動と受賞

本多の警察官僚としての経歴を経て、退官後にはさまざまな委員会や企業の顧問として活躍した。具体的には、総理府首都圏整備委員会の委員や日本航空の顧問として、その知識と経験を生かした。さらに、1987年には春の叙勲で勲二等瑞宝章を受けるという栄誉も手に入れた。

最期と叙勲

1990年に本多丕道は74歳でこの世を去り、彼の死去日付で叙従三位の栄誉が与えられた。本多は日本の警察に大きな影響を与えた人物であり、彼の活躍は現在も語り継がれている。

参考文献

• - 秦郁彦編『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。
• - 小山善一郎・石丸陽編『日本警察官僚総合名鑑』新時代社、2005年。
• - 『現代物故者事典 1988～1990』日外アソシエーツ、1993年。
• - 『海軍主計科士官物語〈短現総覧〉』浴恩出版会、1968年。

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