本多康俊

本多康俊

本多康俊（ほんだ やすとし）は、戦国時代から江戸時代前期にかけての武将、大名であり、徳川氏の家臣として活躍しました。康俊系本多家宗家の初代として知られています。

生涯

永禄12年（1569年）、徳川四天王の一人である酒井忠次の次男として誕生しました。母は松平広忠の妹であり、徳川家康とは従兄弟にあたるという、徳川家と非常に縁の深い人物でした。

天正3年（1575年）には、織田信長の人質として織田氏のもとへ赴き、その後、天正8年（1580年）に本多忠次の養子となりました。天正18年（1590年）には、主君である徳川家康が関東へ移封されると、下総国匝瑳郡小笹郷に5000石の所領を与えられました。

慶長5年（1600年）の関ヶ原の戦いにも参加し、その戦功によって三河西尾に2万石の所領を与えられました。さらに、慶長19年（1614年）の大坂冬の陣では近江膳所城を守備し、翌年の大坂夏の陣では天王寺・岡山の戦いに参加し、首級を105個も挙げたと言われています。この戦功により、近江膳所に3万石で加増移封されることとなりました。

元和7年（1621年）2月7日、53歳でその生涯を閉じました。

系譜

実父: 酒井忠次
実母: 碓井姫（松平清康の娘）
養父: 本多忠次
正室: 菅沼定盈の娘

子女

本多俊次（長男）：母は正室
本多忠相（次男）：母は正室
本多俊昌：母は正室
本多俊之
本多景次：母は正室
前田利孝正室

本多康俊は、徳川家との深い繋がりを持ち、数々の戦で武功を挙げたことで、徳川家からの信頼も厚く、重要な役割を担った人物でした。彼の子孫もまた、江戸時代を通じて幕府の要職を歴任し、本多家は名門として繁栄しました。

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