本多忠興

本多忠興は、寛保2年（1742年）に初代藩主・本多忠統の孫として生まれました。父は忠統の嫡男である本多忠篤、母は広橋兼広の娘です。宝暦3年（1753年）に、叔父にあたる第2代藩主・本多忠永の養子となります。

宝暦10年（1760年）10月13日、忠永の隠居に伴い家督を継ぎ、第3代藩主となりました。同年12月には江戸城馬場先門番に任じられ、幕府の要職を担います。その後も、宝暦12年（1762年）8月には江戸城一橋門番、宝暦13年（1763年）2月には大坂加番代と、重要な役職を歴任しました。明和2年（1765年）2月には江戸城和田倉門番に任じられています。

しかし、明和3年（1766年）7月15日、忠興は25歳という若さでこの世を去りました。跡を継いだのは、養子である本多忠奝です。忠奝は忠永の次男であり、再び忠永の血筋が藩主となりました。

系譜

実父: 本多忠篤
実母: 広橋兼広の娘
養父: 本多忠永
正室: 松平勝尹の娘
* 養子: 本多忠奝（本多忠永の次男）

本多忠興は、若年ながらも幕府の要職を歴任し、藩政に貢献しました。しかし、その短い生涯は、志半ばで幕を閉じることとなります。彼の遺志は、養子である忠奝によって受け継がれ、神戸藩の発展に繋がっていくことになります。

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