本多正供

本多正供（ほんだ まさとも）

本多正供は、江戸時代中期に駿河田中藩の第3代藩主を務めた人物で、正重系本多家8代当主にあたります。

生涯

延享3年（1746年）9月13日、第2代藩主であった本多正珍の次男として、江戸で生を受けました。兄の正堅が早世したため、宝暦7年（1757年）11月18日に世子に指名され、藩主の跡継ぎとしての立場を確立しました。翌宝暦8年（1758年）1月11日には、正供と名乗り、宝暦11年（1761年）12月18日には、従五位下・紀伊守に叙位・任官し、公的な地位も得ました。

安永2年（1773年）5月23日、父である正珍の隠居に伴い、家督を継ぎ、田中藩の第3代藩主となりました。藩主として、武芸を奨励するなど藩政に尽力しましたが、父に先立つこと4年、安永6年（1777年）6月10日に32歳という若さでこの世を去りました。跡は長男の正温が継ぎました。

人物

本多正供は、若くして藩主となったものの、その治世は短く、藩主としての具体的な業績は多くは残されていません。しかし、武芸を奨励したことなどから、藩の発展に尽力したことがうかがえます。32歳という若さで亡くなったことは、田中藩にとって大きな損失であったと考えられます。

系譜

父母

父：本多正珍（第2代田中藩主）

側室

幾瀬：高島氏
もよ：高島氏

子女

長男：本多正温（生母は側室の幾瀬）


本多正供は、短い生涯ではありましたが、田中藩の歴史において重要な役割を果たした人物です。彼の生涯は、当時の武士の生き方や、藩主としての責任を考える上で、重要な手がかりを与えてくれます。

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