1746年

1746年の主な出来事とその背景

1746年は、世界各地でさまざまな歴史的出来事が発生した平年です。特に、政治、文化、科学の分野での変化が目立ったこの年は、各国の歴史において重要なマイルストーンとなりました。

日本における出来事

日本では、1746年は延享3年にあたります。この年の最初の重要な出来事は、4月20日に発生した江戸での大火で、築地から出火し多くの町家や劇場を焼き尽くしました。また、この年は江戸幕府がオランダとの貿易に関する制限を強化した年でもありました。このため、長崎での商業活動がオランダ船や清国船に制限されることになり、日本はさらなる国際的な孤立を深めることとなります。

ヨーロッパにおける重要な出来事

イギリスでは、1746年1月にチャールズ・エドワード・ステュアートがスターリングを占領し、イギリス政府軍とジャコバイトとの間での戦争が続いていました。同年4月16日にはカロデンの戦いが起こり、再びジャコバイトが敗北し、最後の抵抗が終焉を迎えました。これによって、イギリス政府はジャコバイトの反乱を完全に鎮圧することができました。

また、スウェーデンのエクブラッド伯爵夫人はジャガイモからアルコールと片栗粉の精製法を発見し、これをスウェーデン王立科学アカデミーに報告しました。この発見は後の農業や食品加工に大きな影響を与えるものでした。

フランスでは、哲[[学者]]ドゥニ・ディドロが『哲学断想』を完成させ、哲学や美学のみならず、芸術における新たな視点を提示しました。この流れは後の啓蒙思想に繋がり、ヨーロッパ各国に多大な影響を及ぼします。

戦争と地域の動向

1746年にはオーストリア継承戦争も続いており、フランス軍と連合軍との間でいくつかの重要な戦闘が行われました。特に、10月11日に行われたロクールの戦いでは、フランス軍が連合軍に勝利し、戦争の行方に大きな影響を与えました。

また、オスマン帝国とアフシャール朝の間では、オスマン・ペルシア戦争の講和条約が締結され、これにより地域の秩序が一時的に安定することになります。しかし、この平和は持続的なものではなく、さらなる紛争を誘発する原因となりました。

文化的・科学的発展

この年、文化的な動きも目を引くものでした。10月5日には、日本の浄瑠璃『菅原伝授手習鑑』が大坂竹本座で初演されました。これは日本の伝統芸能の重要な一部となり、その後の発展に寄与することになります。また、ニュージャージー大学が設立され、これは後のプリンストン大学に繋がる重要な教育機関の起点となりました。

このように、1746年は世界中でさまざまな歴史的出来事が相次いだ年であり、これらは各国の未来に多大な影響を与えました。政治的な改革や文化的な進展は、当時の人々の生活に直結し、次世代への布石となったのです。

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