本渡港

本渡港について

本渡港は、熊本県天草市にある地方港湾で、熊本県が港湾管理者となっています。天草下島の北東部に位置し、上島とは本渡瀬戸を隔てて向かい合っています。この港は、地域住民の生活を支えるとともに、観光客にとっても重要な交通拠点となっています。

概要

本渡港は、年間を通じて多くの船舶が発着しています。2015年度のデータによると、発着数は3,450隻、総トン数は122,989トンに達し、利用客数は58,042人（乗込人員28,723人、上陸人員29,319人）となっています。

歴史

本渡港は、歴史的にも重要な役割を果たしてきました。以下にその主な沿革をまとめます。

1949年5月30日：昭和天皇が戦後巡幸で、九州商船のお召船「北松丸」に乗船し、三角港から本渡港へ移動されました。
1997年7月：熊本 - 本渡間に熊本フェリーの超高速船「マリンビュー」が就航しました。
2006年12月：天草観光汽船の本渡 - 八代航路が運航を休止しました。（「ブルーライナー」「ブルーライナー2」「しいがる3」）
2007年5月7日：南国海運の本渡 - 水俣航路が運航を廃止しました。（「第三かまがり」）
2009年3月31日：「マリンビュー」が運航を休止しました。
2009年4月1日：本渡 - 前島(上天草市松島) - 三角間に高速船「天草宝島ライン」が就航しました。
2011年12月20日：運航休止中だった天草観光汽船の本渡 - 八代航路が廃止となりました。
2019年1月6日：「天草宝島ライン」の本渡 - 前島航路が休止となり、前島 - 三角航路のみの運航となりました。

現在の航路

現在、本渡港から運航している航路は以下の通りです。

共同フェリー（株）：本渡 - 御所浦航路（「しいがる3」「栄久丸」）

過去の航路

過去には、以下の航路が本渡港から運航していました。

天草観光汽船（株）：本渡 - 八代航路（「ブルーライナー」「ブルーライナー2」）、本渡 - 姫戸航路
南国海運（株）：本渡 - 水俣航路（「第三かまがり」）
熊本フェリー（株）：本渡 - 熊本航路（「マリンビュー」）
天草宝島ライン：本渡 - 前島(上天草市松島) - 三角航路　※2019年1月をもって前島 - 三角航路間のみに短縮

港湾施設

本渡港には、以下の施設が整備されています。

-4.5m岸壁（7バース）
-4.0m物揚場（60m）：フェリー用、可動橋1基
4.5m浮桟橋（2基、40m×2バース、30m×2バース）：旅客船用
旅客待合所
野積場・荷捌地（17,066m2）
公共上屋（1棟、950m2）

関連項目

日本の港湾一覧#熊本県

参考文献

『港湾統計（年報）』国土交通省、2016年。

外部リンク

天草市ウェブサイト
* 天草宝島ライン - 本渡港発前島、三角港行きの時刻表

本渡港は、天草地域の重要な海の玄関口として、地域経済や観光に大きく貢献しています。

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