本町 (魚津市)

本町の概要

本町（ほんまち）は、富山県魚津市内にある町名で、現在は本町一丁目および本町二丁目として知られています。どちらのエリアも住居表示が適用されており、郵便番号は937-0866です。この地域は大町地区に属し、富山湾の西側に広がっており、その名は旧魚津町を意味しています。

歴史的背景

本町の歴史は古く、前身の大町は天正の末から慶長年間に設立されたと考えられています。江戸時代には、魚津の中心地として発展していきました。かつては「魚津大町」とも呼ばれていましたが、1893年（明治26年）以降は単に「本町」として知られるようになりました。

1956年（昭和31年）には魚津大火が発生し、昔ながらの繁華街であるこの地区は変化の時を迎えました。特に旧大町通り（北陸街道）は宿場町として栄え、各種商業施設、銀行、旅館などが立ち並び、多くの人々で賑わいました。かつての旧魚津港は、北海道や樺太への物流基地として発展し、海運業も盛況でした。

1918年（大正7年）7月23日、米の輸送船が寄港した際に、地元の漁師の主婦たちが米の積み出しを止めるよう求め、米騒動へと発展しました。この歴史的事件は、現在も地域の記憶として留まっており、旧十二銀行の米倉庫がその名残として残っています。近くの公園には、当時の出来事を称えるモニュメントも設置されています。

1972年（昭和47年）には、他の町と統合されて本町一丁目および本町二丁目が成立し、1989年には住宅街へと変貌しました。現在の本町は、交通や商業の利便性が高いエリアとなっており、地域の生活拠点として重要な役割を果たしています。

主要施設

本町一丁目には多くの公共施設が存在します。例えば、魚津城跡がある旧魚津市立大町小学校や、富山地方法務局魚津支所、魚津簡易裁判所などがあり、地域の司法と行政の中心となっています。また、旧十二銀行の倉庫もあり、米騒動の史跡として訪れる人が多くいます。加えて、大町コミュニティセンターや円乗寺、照顕寺、金刀比羅宮、大町海岸公園など、文化やレクリエーションの場も充実しています。

一方、本町二丁目には専光寺、栄明寺、勝楽寺、等覚寺、さらに下田温泉や餌指公園もあり、地域の人々に親しまれています。

人口と世帯数

2024年（令和6年）12月31日現在では、世帯数と人口のデータが更新されており、1979年（昭和54年）時点では522世帯、人口は1,998人に達していました。これにより、本町は魚津市内でも重要な住宅エリアとしての位置を占めています。

学校区

地域の子どもたちは、指定された市立の小・中学校に通っています。学区の詳細は、地元教育委員会の発表に基づいて決まっています。

本町は豊かな歴史と文化を持ち続けながら、地域の発展に寄与している魅力的な町です。

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