朱色3号

朱色3号について

朱色3号は、かつて日本国有[[鉄道]]（国鉄）が定めた色名称の一つです。この色は、特に鉄道車両の塗装において、その鮮やかな色彩で広く知られています。1959年に登場した155系電車は、日本初の修学旅行用電車として、その地色に朱色3号が採用されました。この時、窓周りの黄1号（後に黄5号に変更）との組み合わせは、「修学旅行色」として親しまれ、その後の159系、167系電車にも引き継がれました。

様々な車両への展開

朱色3号は、気動車にも採用され、キハ58系800番台でもその姿を見ることができました。しかし、気動車の場合、排煙による汚れが目立ち、少し煤けた印象になることもありました。また、1973年には、関西線（大和路線）の電化開業に合わせて登場した113系快速電車にも、この色が帯色として採用されました。これは、奈良市の春日大社の柱の色に由来すると言われています。1984年には、奈良線・桜井線・和歌山線用の105系電車にも同様の理由で帯色として採用され、地域に根ざした色として親しまれました。

その他の用途

さらに、朱色3号は、ク5000形貨車の地色としても使用されました。また、ジョイフルトレイン「サロンエクスプレス東京」（後の「ゆとり」）の窓下帯にも採用され、その華やかさを演出しました。鉄道車両以外にも、高圧作動油の配管色としても指定されており、多岐にわたる用途で使用されていました。

使用された主な車両

国鉄155系電車
国鉄159系電車
国鉄167系電車
国鉄キハ58系気動車（800番台）
国鉄105系電車（奈良・和歌山地区用）
国鉄113系電車（関西線用）
国鉄ク5000形貨車

近似色と関連項目

朱色3号は、国鉄色を代表する色の一つであり、鉄道ファンにとっては馴染み深い色と言えるでしょう。その鮮やかな色合いは、多くの人々に愛され、鉄道史における重要な色彩の一つとして記憶されています。この色にまつわる様々なエピソードや使用例は、鉄道文化の奥深さを物語る一例です。

関連項目
* 国鉄色

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