朴春植 (1921年生)

朴春植 (パク・チュンシク)

朴春植（パク・チュンシク、박춘식）は、韓国の軍人で、彼の経歴は日本の植民地支配や朝鮮戦争、さらにはその後の軍事政権に深く関与している。彼の人生は、韓国の現代史と密接に関連があり、その影響力は少なからずあった。

生い立ちと初期の経歴

朴春植は1921年3月、咸鏡北道の明川郡に生まれた。1938年には北間島の龍井にある大成中学校を卒業後、同年の12月に間島特設隊の第1期生として軍に入隊する。彼は歩兵第1連班長としてそのキャリアをスタートさせた。その後、1944年には将校候補に選ばれ、陸軍訓練学校で短期教育を受けた。1945年には同校の第7期生として卒業し、再び間島特設隊に戻り、機迫連に候補少尉として服務した。終戦時には満州国の軍隊で中尉の地位にあった。

大韓民国軍での活動

1948年4月、朴春植は警備士官学校の第5期を卒業し、正式に将校に任官された。朝鮮戦争が勃発すると、彼は第9師団の作戦参謀として朴正熙参謀長を補佐する役割を担った。彼の軍人としての才能と能力は、1951年11月25日に第1連隊長としての地位に就くことで顕著となった。その後彼は陸軍大学に進学し、1955年に卒業。さらに、同年の8月には第3管区司令部参謀長に就任する。

軍事クーデターとその後

1961年、この年の5月16日に実行された軍事クーデターには朴春植も関与しており、彼は兵力を指揮して江原道春川を掌握した。その後、同年の8月に交通部長官として任命された。1963年には第2軍副司令官、さらに第6管区司令官に就任し、1966年には陸軍本部の管理参謀部長となるなど、彼のキャリアは順調に進展していった。しかし、1967年には第3軍団長の職を解任され、1968年に少将として予備役に編入された。

商業活動と影響

軍を退職した後、朴春植は三和畜産の社長として商業活動に移行する。2008年4月29日に民族問題研究所が発表した親日人名辞典には、彼が親日的人物として記載された。このことは、彼の歴史的な立ち位置や評価に影響を与えたと言える。

勲章と評価

朴春植は1941年に国勢調査記念章を受章し、また勲八位柱国章も受け取っている。これらの勲章は彼の軍人としての貢献を示すものであり、彼の経歴における重要な一部である。

参考文献

• - 佐々木春隆『朝鮮戦争/韓国篇 上巻 建軍と戦争の勃発前まで』原書房、1976年。
• - 친일인명사전편찬위원회 編 (2009). 친일인명사전2。民族問題研究所。
• - 韓国国防部軍史編纂研究所『韓국戰爭史第9巻 対陣末期（1953.1.1～1953.7.27）』2020年2月17日閲覧。
• - 韓国国防部軍史編纂研究所『6·25戦争史 第9巻-휴전회담 개막과 고지쟁탈전』2019年6月8日閲覧。

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