朴泰成

朴 泰成（パク・テソン）のプロフィールと経歴

朴 泰成（パク・テソン、1955年9月14日生まれ）は、朝鮮民主主義人民共和国の政治家であり、数々の重要な役職を歴任してきました。現在は国家宇宙科学委員会の委員長として活躍していますが、その経歴は多岐にわたり、内閣総理大臣や朝鮮労働党中央委員会の政治局員などの地位にも就いています。

主要な職歴

朴は、朝鮮労働党の平安南道党委員会の責任書記としてキャリアをスタートさせました。その後、2017年には北朝鮮の経済改善を目指す党副委員長に選出され、金正恩の視察に同行する姿がメディアに取り上げられるようになりました。特に2018年には、朝鮮労働党の中国親善団を率いて中華人民共和国を訪問し、進んだテクノロジーを有するハイテク企業が集まる中関村を視察しています。この訪問は、金正恩が同年3月に中国を訪れた際にも実現されており、党指導部の戦略の一環であったと考えられます。

2019年には、第二回米朝首脳会談の準備の一環として、金正恩と共に中国を訪問し、国際的な関係の構築にも寄与しました。さらに同年4月には最高人民会議の議長に選出され、その後も重要な役割を担ってきました。この際、朴は党副委員長の職を次期首相に譲り、科学教育部門の担当者に変更されています。

2021年の朝鮮労働党第8次大会では中央委員会の委員に再選され、重要な役職に就くことが発表されましたが、翌年にはいくつかの重要な会議を欠席したことで、失脚説が報道されるようになりました。特に2023年には、金正恩の妹である金与正との関係悪化や「行政上の落ち度」が噂され、一時は処刑された可能性まで取り沙汰された時期もありました。

しかし、朴は2023年に行われた金正恩のロシア訪問に同行するなど、依然として影響力を持つ政治家としての地位を維持しています。最高人民会議ではその後任として朴仁哲が議長に選出され、政治構造の変化が顕著になっています。

最近の動向

朴は2024年12月から開催される第8期党中央委員会第11回総会において、金徳訓の後任として党の重要な役職に任命されることが決定しました。彼のキャリアは、北朝鮮の政治情勢において重要な役割を果たし続けており、今後の動向が注目されています。

このように、朴 泰成の政治活動は、北朝鮮の内外における影響力を示し、様々な国際情勢との関係構築においても重要な位置を占めています。

もう一度検索