朽木綱方

朽木綱方

朽木綱方（くつき つなかた）は、江戸時代後期の武士であり、丹波国福知山藩の第10代藩主を務めました。福知山藩朽木家としては11代目に当たります。

生涯

天明6年（1786年）に、第8代藩主・朽木昌綱の次男として誕生しました。寛政10年（1798年）には、第9代藩主であった朽木倫綱の養子となります。享和3年（1803年）に倫綱が死去したため、家督を相続して藩主となりました。しかし、藩主就任時はまだ若年であったため、しばらくの間は縁戚関係にあった松平乗保が後見人として綱方を支えました。同年9月には、第11代将軍・徳川家斉に拝謁しています。

文化元年（1804年）には従五位下・土佐守に叙任されました。文化7年（1810年）と文化14年（1817年）には、大坂加番を命じられています。

綱方の治世は、文化4年（1807年）に福知山藩で大火が発生するなど、相次ぐ災害に見舞われ、藩財政は悪化の一途を辿りました。このような状況下で、綱方は政務への関心を失ってしまい、文政3年（1820年）に家督を倫綱の実子である綱条に譲り、隠居しました。隠居後は、綱条の後見役を務めました。

天保9年（1838年）2月27日に死去。享年53歳でした。

系譜

父：朽木昌綱（1750年 - 1802年）
母：不詳
養父：朽木倫綱（1767年 - 1803年）
正室：松平資承の娘

生母不明の子女
女子：健 - 朽木綱張正室
次男：朽木綱紀（1808年 - 1825年） - 朽木綱条の養子

養子
* 男子：朽木綱条（1801年 - 1836年） - 朽木倫綱の子

朽木綱方は、藩主として災害からの復興に尽力しましたが、その治世は決して平坦なものではありませんでした。しかし、隠居後も後見役として藩政を支え、福知山藩の発展に貢献しました。

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