朽木綱条

朽木綱條（くつき つなえだ）

朽木綱條は、江戸時代後期の武士で、丹波国福知山藩の第11代藩主です。朽木家12代当主にあたります。

生涯

享和元年（1801年）に、第9代藩主・朽木倫綱の長男として生まれました。文化7年（1810年）に、第10代藩主・朽木綱方の養子となります。幼少の頃から佐藤一斎に師事し、その聡明さは早くから知られていたといいます。

文化14年（1817年）には11代将軍・徳川家斉に拝謁し、同年12月には従五位下・隠岐守に叙任されました。文政3年（1820年）に綱方の隠居により家督を継ぎ、福知山藩主となります。

文政6年（1823年）には大坂加番を命じられ、文政11年（1828年）には奏者番に就任するなど、幕府の要職を歴任しました。その才能から老中への就任も期待されましたが、幕府での活動は出費を招き、領内では凶作が相次いだため、藩の財政は苦しい状況に陥りました。

天保7年（1836年）に、養父である綱方に先立ち36歳で死去しました。跡は養子の朽木綱張が継ぎました。

人物・逸話

幼少より聡明で、将来を嘱望されていました。
奏者番を歴任するなど、幕府からの信頼も厚かった人物です。
藩主としては、藩財政の立て直しに苦慮しました。

系譜

父：朽木倫綱（1767年 - 1803年）
母：千寿院 - 松平直紹の娘
養父：朽木綱方（1787年 - 1838年）
正室：松平輝延の娘
継室：宝琳院 - 松平定信養女、真田幸貫娘

子女

女子：牧野康哉継室
女子：日下部輔寛室
女子：半井広国室
女子：雄 - 瓊芳院、諏訪忠誠正室
女子：朽木綱美正室
女子：朽木綱張養女 - 朽木紘綱正室、のち建部政和継室

養子

男子：朽木綱張（1816年 - 1867年） - 本多康禎の次男
男子：朽木綱紀（1808年 - 1825年） - 朽木綱方の次男
* 女子：健 - 朽木綱張正室

朽木綱條は、若くして亡くなりましたが、その聡明さと幕府での活躍は、後世に語り継がれています。

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