杉原行里

杉原行里のプロフィール

杉原行里（すぎはら あんり、男性、1982年5月7日生まれ）は、日本における若手経営者であり、株式会社RDSの代表取締役を務めている。また、HERO Xの編集長としても知られている。彼はそのデザインセンスと企業経営の手腕で、多くの人々に影響を与えており、特に医療や福祉の分野において評価を高めている。

経歴

杉原は埼玉県所沢市で生まれ、15歳のときにイギリスへ渡り、全寮制高校に進学。そしてRavensbourne University Londonでプロダクトデザインを学び、初めは建築や自動車デザインに興味を持っていたが、在学中に医療や福祉に関心を抱くようになる。彼はこれらの分野においてユニバーサルデザインや医療機器の設計に専念することを決意した。

大学を卒業後、彼はロンドンの大学院進学を目指していたが、父の会社である株式会社RDSがリーマン・ショックの影響を受けて経営危機に陥ったため、急遽帰国することを決断。2008年からRDSで専務取締役兼クリエイティブ・ディレクターとして医療・福祉関連に取り組み、会社の再建に尽力する。これにより、RDSの医工連携の分野で大きな進展が見られるようになった。

2010年には株式会社AMIREXの代表取締役に就任し、素材を駆使した新たなプロダクトを展開。次の年にはRJCカー・オブ・ザ・イヤーの選考委員に選出されるなど、彼の活動はますます広がりを見せる。2012年には医療・福祉のプロダクトメーカー、株式会社メディカルチャープラスを設立し、世界最軽量の松葉杖をプロデュースし、2013年度のグッドデザイン金賞も受賞した。

さらに2014年、日本初の月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」の探査チーム『HAKUTO』との契約や、トップアスリート向け競技用義足「Xiborg Genesis」の開発に参加し、アドバイザリーボードに就任している。後に「HERO X」という新しいメディアを立ち上げ、多様な領域におけるメディカル、テクノロジー、スポーツに焦点を当て、編集長としても活動を行った。

2018年、平昌パラリンピックではRDSがオフィシャルサプライヤーとして活躍し、特にチェアスキーシートの開発を手がけた。また、元陸上選手の伊藤智也選手との協力で新しい車いす陸上用マシンの開発にも取り組んでおり、その成果は東京2020に向けた期待を集める。2019年にはF1チームとのパートナー契約を結び、その影響力をさらに広げた。

近年の杉原は、数々のデザイン賞で受賞を重ね、2020年にはA' Design Awardで評価され、同年のGOOD DESIGN AWARDでも賞を受賞している。2021年には世界のベストケアデザイナーランキングで2位を獲得し、その影響力が急速に広がっている。彼は上智大学の非常勤講師として、若い世代への教育にも尽力し、さらに東京パラリンピックでのプロジェクトがメディアに取り上げられるなど、注目を集めた。

受賞歴

杉原の成果は数々の受賞に繋がっており、2013年には松葉杖がグッドデザイン賞の金賞を受賞し、多数の医療機器が評価されている。このような背景から、彼の持つデザインの力と社会に対する貢献が多くの人々に評価され、業界での地位を確立している。

今後の展望

杉原行里の活動は今後も多岐にわたり、特に福祉やスポーツ関連の技術革新に対する期待が大きい。2024年5月にはF1レーサー・角田裕毅との新たなパートナーシップを発表するなど、さらなる展開が見込まれる。彼の取り組みが、次世代へと引き継がれ、新しい価値を創造するきっかけとなることが期待されている。彼の活躍に今後も注目していきたい。

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