杉原誠人

杉原誠人騎手：デビューから重賞制覇、そして未来へ

1992年生まれの杉原誠人騎手は、日本中央競馬会（JRA）に所属する美浦トレーニングセンター所属の騎手です。埼玉県出身で、幼少期から父に連れられて東京競馬場に通い、ダイワメジャーの天皇賞（秋）制覇を目の当たりにしたことが騎手になる夢を叶えるきっかけとなりました。

中学時代は野球部に所属していましたが、競馬への情熱は尽きることなく、2011年に美浦・藤沢和雄厩舎からデビューを果たします。同期には、横山和生、嶋田純次、森一馬、藤懸貴志といった面々がおり、激しい競争を繰り広げてきました。デビューは予定よりも遅れ、東日本大震災の影響も重なり、3月26日の小倉競馬での初騎乗となりました。

初勝利は23戦目、新潟競馬でのクリノトルネードとのコンビで掴み取りました。その後も着実に勝利を重ね、2013年には高知競馬場で行われた全日本新人王争覇戦で優勝するなど、若手騎手として頭角を現していきます。同年には、福島競馬で2日間で5勝を挙げるなど、その実力を証明しました。

重賞初騎乗は2011年の京成杯オータムハンデでしたが、初勝利を掴むまでには時間を要しました。8度目の挑戦となった2014年のフローラステークスでは、後藤浩輝騎手の急遽の代役としてマジックタイムに騎乗。1番人気に推されるも6着に終わる結果となりました。しかし、この経験は彼にとって大きな学びとなったはずです。

2017年には結婚、2018年には第一子となる男の子が誕生するなど、プライベートでも充実した日々を送っています。そして2019年4月21日、JRA通算100勝という大きな節目を達成。地道な努力の積み重ねが実を結んだ瞬間でした。

所属していた藤沢和雄厩舎が2022年2月をもって解散したことを受け、3月1日からはフリーとして活動を開始。そして、デビュー12年目にして、7月31日に行われたアイビスサマーダッシュでビリーバーに騎乗し、悲願の重賞初制覇を成し遂げました。長年の努力が実を結んだ瞬間であり、彼の騎手人生にとって大きな転換点となったことは間違いありません。

杉原騎手は、調教で騎乗したコディーノを最も印象的な馬として挙げています。クラシック時の主戦騎手である横山典弘騎手から「乗りやすくなった。お前のおかげだな」と言われたエピソードは、彼の努力と才能を物語っています。また、グランアレグリアの安田記念制覇に貢献した際には、池添謙一騎手から感謝の言葉を贈られたことも、彼の高い能力と人徳を示すエピソードです。

プライベートでは、ハロウィンが誕生日で、2016年には渋谷でヴァンパイアの仮装に挑戦するなど、明るい人柄も魅力です。好きな芸能人は乃木坂46で、特に白石麻衣さんを推しているそうです。

杉原誠人騎手は、類まれな才能と努力、そして周りの人々からの信頼を勝ち得た騎手です。これからも彼の活躍から目が離せません。今後の更なる活躍に期待しましょう。

主な騎乗馬:

ビリーバー (2022年 アイビスサマーダッシュ)
キタウイング (2023年 フェアリーステークス)
エピファニー (2024年 小倉大賞典)

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