杉山清貴 オメガトライブ ベスト&ベスト

『杉山清貴 オメガトライブ ベスト&ベスト』の概要

『杉山清貴 オメガトライブ ベスト&ベスト』は、日本のAORバンドに焦点を当てた合同ベスト・アルバムです。この作品は、1986オメガトライブ、カルロス・トシキ&オメガトライブ、および杉山清貴とカルロス・トシキの楽曲を集めており、リリースから31年を経て、再びファンのもとに届けられました。

アルバムの背景

本作は、1983年から1991年にかけてのオメガトライブの歴史を振り返る意義を持つもので、前回の合同ベスト・アルバム『OmegaTribe History:Good-bye OmegaTribe 1983-1991』からの久々のリリースです。特筆すべきは、杉山清貴&オメガトライブの楽曲は含まれていない点であり、収録されているのは1986オメガトライブやカルロス・トシキのソロ作品が中心となっています。

商品の流通経路

このアルバムは、主に家電量販店やホームセンターで入手可能な廉価版CDとして広まっています。CDの裏ジャケットには、ワーナーミュージックジャパンが制作・製造を担当し、販売は株式会社ケイエスクリエイトが行っていることが明記されています。この流通の経由もあって、アーティスト選考の背景が依然として謎に包まれています。

意外にも、カルロス・トシキにとっては本作が最初で最後のベスト・アルバムとなり、彼のソロアルバムはスタジオ・アルバムのみで構成されています。この点でも、このアルバムの特異性が際立っています。

ディスクジャケットのデザイン

アルバムのジャケットには、椅子に座る杉山清貴の写真と、ソファでリラックスするカルロス・トシキ&オメガトライブのメンバーたちの画像が美しく配置されています。このデザインは、水面に浮かぶような表現を用いており、視覚的にも楽しめる要素が含まれています。

収録されている楽曲の紹介

アルバムには、以下の楽曲が収められています。

• - さよならのオーシャン
• - 風のLONELY WAY
• - いつも君を想ってる
• - 僕のシャツを着てなさい

（作詞：戸沢暢美、作曲：佐藤健）

• - Loving

（作詞：大森祥子、作曲：井上大輔）

• - 夏服 最後の日

（作詞：松井五郎、作曲：杉山清貴）

• - 最後のHoly Night version '96

（1996年発売の再録バージョン）

• - 君は1000%（●）
• - Super Chance （Live）（●）

（『The Graduate Live』収録のライブ・ヴァージョン）

• - DOWN TOWN MYSTERY（■）
• - 夜明けまでBORDERLESS（★）
• - 時はかげろう（■）

楽曲に関しては、杉山清貴の名義が無いものを除いても、多彩なアーティストたちの表現が楽しめる内容となっています。特に、「●」は1986オメガトライブが、「■」はカルロス・トシキ&オメガトライブが、「★」はカルロス・トシキによる楽曲を示しており、それぞれの個性が際立つ選曲がなされています。

まとめ

『杉山清貴 オメガトライブ ベスト&ベスト』は、長い年月を経て再び音楽ファンに届けられた貴重な収集品であり、各アーティストの成り立ちや独自のスタイルが感じられる一枚です。このアルバムを通じて、オメガトライブの魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。

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