杉河内駅

杉河内駅：久大本線の山里に佇む駅

杉河内駅は、大分県日田市天瀬町赤岩に位置する九州旅客鉄道（JR九州）久大本線の駅です。豊かな自然に囲まれたこの駅は、地域の生活を支えるとともに、観光客にも親しまれる場所となっています。

歴史：昭和から平成へ

杉河内駅が開業したのは1957年（昭和32年）3月15日、日本国有鉄道の駅としてでした。その後、1962年（昭和37年）4月1日には業務委託駅となり、日本交通観光社に業務を委託しました。しかし、1971年（昭和46年）2月10日には無人駅となり、同月20日には荷物扱いも廃止されました。1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化に伴い、JR九州の駅となりました。

駅構造：単式ホームの無人駅

杉河内駅は、地上駅で単式ホーム1面1線を有しています。駅舎は階段を上がった斜面上にあり、周辺の地形を反映した独特の配置となっています。無人駅であるため、有人改札や窓口はありません。利用者は、自動券売機や簡易Suicaリーダーを利用することになります。

利用状況：変遷と現状

開業当初は、多くの利用者がいました。1965年（昭和40年）度の乗車人員は79,397人、降車人員は76,277人に上り、手荷物や小荷物の取扱いもありました。しかし、時代とともに利用状況は変化し、2013年（平成25年）度の乗車人員は3,384人となりました。これは、自動車の普及や人口減少といった社会情勢の変化を反映していると考えられます。一日平均乗車人員は、年間乗車人員をその年度の日数で割って算出されます。

駅周辺：自然と観光

杉河内駅周辺は、自然豊かな環境に恵まれています。駅からは、雄大な慈恩の滝を望むことができ、車窓からもその美しい姿を楽しむことができます。また、大門観光ホテルや玖珠町立杉河内小学校（玖珠町側）も近くにあります。国道210号や大分県道704号菅原山浦線も駅に近く、交通アクセスも比較的良好です。さらに、道の駅慈恩の滝 くすも近隣にあり、観光の拠点としても機能しています。山浦川も流れ、自然豊かな環境の中で静かに時が流れる場所です。

隣の駅

久大本線
天ケ瀬駅 - 杉河内駅 - 北山田駅

まとめ：地域のシンボルとして

杉河内駅は、開業以来、地域の生活を支え、変化を遂げてきました。無人駅となった現在でも、地域住民の足として、そして観光客の玄関口として、その役割を担っています。周辺の自然環境と調和した、静かで落ち着いた雰囲気を持つ駅です。時代の流れとともに変化しながらも、地域に根付いた存在として、これからもその役割を果たしていくことでしょう。

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