李元平

李元平の生涯

李元平（り げんへい）は、唐王朝における宗室の一員で、その生没年は不詳であるが、重要な政治的経歴を持つ。

初期の経歴

彼は湖南観察使の蕭復のもとで判官を務め、その後大理寺評事に任用された。元平は荒っぽい性格で傲慢な態度が目立ち、特に兵士に関する議論を好む傾向があった。このため、彼は当時の権力者である関播に重用されることとなった。

汝州刺史への任命

建中3年（782年）、淮西節度使の李希烈が反乱を起こした。この反乱が起きた地域である汝州は、反乱を鎮圧するための要地となっていた。しかし、汝州の刺史である韋光裔が自己の任に耐えられないほどに懦弱であったため、唐の皇帝である徳宗は新たな汝州刺史を選ぶことを決定した。

この際、元平は関播から推薦を受け、皇帝に召見される。その結果、彼は左補闕に任命される。さらに数日後には検校吏部郎中と汝州別駕も兼任し、ついには汝州の事務を掌握することとなった。彼は汝州に到着後、わずか10日ほどで反乱軍の李希烈の部将である李克誠に城内を攻撃され、捕らえられ、汝州は反乱者に陥落してしまった。

転機とその後

元平はその後、李希烈によって御史中丞に任用され、さらには宰相に取り立てられるまでに至った。しかし、貞元2年（786年）、李希烈が死去すると、彼は珍州に流されてしまう。流刑から赦免され、剡県に戻ることができたが、再び彼に対して厳しい運命が待っていた。

浙東観察使の皇甫政が上表を行い、その内容が長安に届くと、徳宗の逆鱗に触れてしまい、元平は再度賀州に流されてしまうのだった。流刑の地で彼は生涯を閉じたと言われており、彼の人生は波乱に満ちたものであった。

記録と歴史の評価

元平に関する記録は『旧唐書』や『新唐書』にを見ることができ、彼の貢献や政治的経歴は後世に語り継がれている。彼の誇り高くも波乱の多い生涯は、彼自身の性格や当時の政治状況を反映しており、唐王朝の歴史の一部として欠かすことのできない存在であった。

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