782年

782年の概要

782年は、ユリウス暦における平年であり、さまざまな出来事と重要な人物の動向が見られた年です。この年は、日本や中国、朝鮮、ベトナムなど多くの地域での出来事が記録されています。

干支と紀年法

782年は、干支において「壬戌」に相当し、日本では天応2年または延暦元年、さらに皇紀1442年とも呼ばれています。また、中国では唐の建中3年として知られ、周辺国でもさまざまな紀年法が用いられました。特に、渤海では大興45年、南詔では見龍3年、新羅では宣徳王3年とされています。

重要な出来事

782年には、いくつかの重要な出来事が発生しました。4月になると、宮殿の建設に関連した勅旨が二つ発表され、同時に銭鋳司が廃止されました。さらに、6月には大伴家持が陸奥守鎮守将軍に任命され、蝦夷に対する討伐の準備が進められました。これらの出来事は、当時の政治や軍事活動において重要な意味を持っていました。

誕生した人物

この年に生まれた著名な人物には、清原夏野と百済河成がいます。清原夏野は平安時代の皇族であり、後に公卿として亡くなる837年まで活躍しました。また、百済河成は平安時代の画家として知られ、853年に亡くなりました。これらの人物は、日本の文化や政治において重要な役割を果たした存在です。

死去した人物

782年には、数人の重要な人物もこの世を去っています。1月11日には、光仁天皇（第49代天皇）が亡くなりました。彼は709年に生まれ、780年から在位していました。さらに、ジャワのシャイレーンドラ朝の王であるダルマトゥンガも、この年のうちに亡くなりました。また、唐の天台宗の僧、湛然もこの年に亡くなっています。彼らの死は、それぞれの国や宗教における変遷の象徴とも捉えられます。

まとめ

782年は、多くの地域においてさまざまな出来事や著名な人物が存在した年であり、当時の政治や文化に大きな影響を与えました。このように、一つの年における出来事や人々の動きは、歴史の中で非常に重要な意味を持っている事がわかります。

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