李斗益

李斗益（リ・ドゥイク）

李斗益（リ・ドゥイク、朝鮮語: 리두익）は、1920年11月16日に生まれ、2002年3月13日に亡くなった、朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の著名な軍人及び政治家である。彼の最終的な軍階は朝鮮人民軍次帥であり、長い間にわたり、国防の重要な役割を果たした。

生い立ちと初期の経歴

李斗益は、咸鏡北道甲山郡で生を受けたとされる一方、別の説では中国吉林省延吉市での生誕とも言われている。彼は1936年に吉林省長白県の沈谷児童団に参加し、次の年の6月には東北抗日聯軍第2軍第6師に加入。少年伝令兵として活動し、当時の師長だった金日成とともに行動していた。この時期に彼は抗日運動に身を投じ、1940年には日本の圧力から逃れてソ連に渡り、第88独立狙撃旅団の部隊に所属する。

軍務と政治活動

1945年の日本敗戦後、朝鮮に戻った李斗益は1946年に保安幹部訓練大隊の創設に関与し、金日成の副官としても活動した。その後、彼は中央保安幹部学校の教員として勤務し、1948年には朝鮮人民軍に入隊。この時、中尉として任官し、迅速に昇進していった。

彼は1950年から1953年にかけて朝鮮戦争に従軍し、その後はソ連に留学。1956年には第24師団の第3連隊長に就任し、次第に軍の指導的地位を確立していった。1963年には民族保衛省特殊作戦局局長として中将に昇進し、1968年には第2集団軍の司令官として大きな責任を担った。また、同月には国家から第1級国旗勲章及び英雄称号を授与された。

政治的な地位と影響力

李斗益は1970年の朝鮮労働党第4回党大会で党中央委員に選出され、続く数十年にわたって朝鮮人民軍の様々な指導的地位を歴任。1973年には上将に昇進し、1980年には第4軍団長に任じられ、職務に精を出した。その後、1985年にはついに朝鮮人民軍大将に昇進し、1988年には平壌から開城間の高速道路建設の責任者としても知られる。

1992年には朝鮮人民軍次帥に昇進し、再び英雄称号を受けたが、その後は公の場から姿を消していった。

晩年と死去

李斗益は1994年及び1995年にそれぞれ金日成と呉振宇の国家葬儀委員会のメンバーとして名を連ねた。1997年には、北朝鮮の元帥の葬儀委員の名簿に名前が記されている際、序列26位であった。また、2002年に病気のため北京を訪れた際には亡命の疑惑も囁かれるようになる。

そして、2002年3月13日、李斗益は病によりこの世を去った。

参考文献

李斗益の生涯は、北朝鮮の歴史における重要な局面を映し出すものである。彼の活動は、朝鮮民主主義人民共和国の軍事的及び政治的な基盤形成に多大な影響を与え、多くの人々に覚えられている。

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