李玟真

李玟真（イ・ミンジン、이민진、Lee Min-jin、1984年7月11日 - ）は、韓国の囲碁棋士であり、その卓越した棋力と数々の輝かしい実績で知られています。京畿道城南市出身で、韓国棋院に所属し、金原七段門下で研鑽を積みました。現在は八段の段位を有しています。

プロ入り前と初期の活躍

李玟真は、幼少の頃から囲碁に才能を発揮し、1997年のロッテ杯アマチュア女流最高位戦で準優勝、国際アマチュア・ペア碁選手権大会で3位入賞（李鶴容とのペア）を果たし、1998年にはアマチュア女流国手戦で3位に入賞するなど、アマチュア時代からその実力を示していました。1999年、満を持してプロ入りを果たし、2000年に二段へと昇段しました。

国際棋戦での活躍

プロ入り後、李玟真は国際棋戦で目覚ましい活躍を見せます。2001年には山水黔城杯で準優勝、2008年のワールドマインドスポーツゲームズ女子個人戦では銀メダルを獲得しました。2010年には、アジア競技大会女子団体戦で金メダルを獲得、同年ペア碁ワールドカップでも睦鎮碩とのペアで準優勝を果たしました。特に、正官庄杯世界女子囲碁最強戦では、2007年に5人抜きという偉業を達成し、韓国チームを初優勝に導き、翌2008年にも3人抜きでチームの連覇に貢献しました。

国内棋戦での活躍

国内棋戦においても、李玟真は常にトップレベルの活躍を続けています。2008年にはプロ女流国手戦で準優勝を果たしました。また、GGオークション杯女流対シニア連勝対抗戦では、2008年に4人抜き、2012年には5人抜き、2020年には李昌鎬を含む4人抜きを達成し、女流チームを勝利に導きました。韓国女子囲碁リーグでは、2015年から様々なチームに所属し、チームの勝利に貢献しています。2016年には、花より囲碁 女王戦にも出場しました。

人物像と棋風

李玟真は、尊敬する棋士として李昌鎬と藤沢秀行を挙げています。趣味はピアノとダンスで、囲碁以外の分野でも才能を発揮しています。

李玟真は、その冷静な判断力と正確な読みで、着実に勝利を積み重ねる棋風を持っています。また、局面全体を把握する視野の広さも持ち合わせており、対局相手を苦しめる手筋を繰り出すこともあります。積極的な攻めを好み、常に勝利を目指して盤上に臨む姿勢は、多くの囲碁ファンを魅了しています。

主な棋歴

国際棋戦

山水黔城杯国際女子プロ囲棋選手権戦 準優勝 (2001年)
ワールドマインドスポーツゲームズ女子個人戦 準優勝 (2008年)
アジア競技大会 女子団体戦 優勝 (2010年)
ペア碁ワールドカップ 準優勝 (2010年、睦鎮碩とペア)

正官庄杯世界女子囲碁最強戦

2005年: 1勝1敗
2006年: 1勝1敗
2007年: 5勝0敗
2008年: 3勝0敗
2009年: 0勝1敗

黄龍士双登杯世界女子囲棋勝抜戦

2014年: 0勝1敗

国内棋戦

プロ女流国手戦 準優勝 (2008年)
韓国囲碁協会杯ペア碁戦 優勝 (2009年、睦鎮碩とペア)

GGオークション杯女流対シニア連勝対抗戦

2007年: 0勝1敗
2008年: 4勝1敗
2009年: 1勝1敗
2012年: 5勝1敗
2020年: 4勝0敗

韓国女子囲碁リーグ

2015年: 5勝4敗 (慶州尼師今)
2016年: 6勝7敗 (麗水亀甲船)
2017年: 5勝7敗 (慶州尼師今)
2018年: 6勝10敗 (慶州尼師今)
2019年: 6勝7敗 (ソウルEDGC)
2020年: 5勝7敗 (三陟海上ケーブルカー)
2021年: 9勝5敗 (西帰浦七十里)

李玟真は、これからもその才能を遺憾なく発揮し、囲碁界を牽引していくことが期待されます。

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