李軫鎬

李 軫鎬（り しんこう）

李軫鎬（1867年8月2日 - 1946年9月3日）は、朝鮮末期及び大韓帝国の時代における軍人や政治家として知られる人物です。本名はイ・ジンホで、朝鮮語では「이진호」と表記されます。彼の日本名は「李家 軫鎬」となります。号は「星齋」であり、位階は正四位に達しました。

経歴の概要

1867年に京城府に生まれ、全義李氏の出身です。彼の軍歴は1893年に始まり、1907年までの間に多くの重要な役職を占めました。具体的には、効力副尉、龍驤衛左部将兼陸軍養成所教官、陸軍正尉、陸軍参領、訓練隊第三大隊長、親衛第二大隊長などを歴任し、軍事面での手腕を発揮しました。また、春生門事件の際には内通者として名を馳せ、その結果事件は失敗に終わったとも言われています。

その後、高宗の露館播遷によって日本に亡命します。1908年からは平安南道観察使、平壌官立高等学校の校長を務め、さらに日本統治時代には朝鮮総督府の慶尚北道長官、全羅北道長官、学務局長、中枢院参議などの要職に就き、1943年10月には貴族院の勅選議員に選出されました。彼は1946年に亡くなるまで、この議員職を保持しましたが、その資格は1947年の貴族院廃止まで与えられていました。所属する会派は無所属倶楽部でした。

受賞と栄典

李軫鎬は政治家としての活動に加え、1945年2月に勲二等瑞宝章を受章するなど、功績が評価されました。

死後の評価

彼の死後、彼の行動や業績についての評価は分かれています。特に2008年には、親日反民族行為者財産調査委員会が彼が所有していた土地を国に帰属させる決定を下し、彼の行動の一部は否定的に見なされることもありました。李軫鎬の一生は、朝鮮の歴史における複雑な時代を反映しており、彼の功罪については今なお議論が続いています。

結論

李軫鎬の人生は、軍人としての側面と政治家としての側面が絡み合ったものであり、彼はその時代の変革を体現する存在でした。政治的な立場や行動が評価される中で、彼の遺産は多くの人々にとって考察の材料となっています。今後も彼の業績がどのように見られていくのか、注目が集まることでしょう。

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