村上三島記念館

村上三島記念館：書道の魅力と故郷の風景が融合する美術館

愛媛県今治市上浦町に位置する村上三島記念館は、書家村上三島氏の功績を称え、氏の故郷であるこの地に設立された書道美術館です。1982年に上浦町歴史民俗資料館として開館し、1990年には展示室と収蔵庫の拡張、600席を擁する多目的ホールを備えた上浦芸術会館の増築が行われました。2007年には、大阪府高槻市にあった村上三島氏の個人アトリエが移設・再現され、より充実した展示空間が実現しました。

充実したコレクションと展示

記念館の最大の魅力は、その充実したコレクションです。村上三島氏の呼びかけにより、西川寧、安東聖空、日比野五鳳、青山杉雨、小坂奇石といった、日本を代表する書家たちから多くの作品が寄贈されました。これらの作品は、日本の書道史における重要な資料であり、書道芸術の深遠な世界を垣間見ることができます。

さらに、村上三島氏が自ら収集した古墨、硯、絵画なども展示されており、書道に関する様々な資料を一度に鑑賞できる貴重な機会を提供しています。これらのコレクションを含め、総館蔵品数は約3,800点にも及び、その中には村上三島氏の遺作約850点も含まれています。

展示室は第一展示室、第二展示室、第三展示室の3つに分かれており、それぞれの展示室で異なるテーマや時代の作品が紹介されています。歴史民俗資料室では、上浦町の歴史や文化に関する資料も展示されており、書道だけでなく、地域の歴史や文化にも触れることができます。

利用案内と周辺環境

開館時間は9:00～17:00、休館日は毎週月曜日（祝日の場合は翌日）、年末年始などです。駐車場も記念館前と多目的ホール前に用意されており、車でのアクセスも容易です。

アクセス方法は、西瀬戸自動車道大三島インターチェンジから車で約2分、盛港から車で約10分、または瀬戸内運輸・瀬戸内海交通のバス「大三島バスストップ」から徒歩約10分です。

周辺環境も恵まれており、多々羅総合公園、道の駅今治市多々羅しまなみ公園、しまなみドーム、多々羅スポーツ公園など、観光スポットも点在しています。瀬戸内海の美しい景色を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。

記念館で過ごす一日

村上三島記念館は、書道芸術に触れ、日本の伝統文化を深く理解するのに最適な場所です。充実したコレクション、美しい展示空間、そして周辺の観光スポットを組み合わせることで、一日を通して豊かな体験をすることができます。書道愛好家はもちろん、歴史や文化に興味のある方、瀬戸内海の美しい景色を眺めたい方にもおすすめです。

ぜひ、愛媛県今治市を訪れた際は、村上三島記念館に足を運んでみてください。

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