村上元吉 (政治家)

村上元吉（むらかみ もときち）

村上元吉は、明治11年（1878年）10月11日に生まれ、昭和16年（1941年）11月8日に亡くなった、日本の農業経営者であり、政治家です。衆議院議員を務めました。

生涯

山形県で村上元次の長男として生を受けました。若くして軍隊に入り、日露戦争に従軍しています。戦後、北海道上川郡比布村（現在の比布町）に移住し、農業、牧畜業、製材業を営みました。北海道の開拓と発展に大きく貢献した人物です。

公職

比布村長、同村会議員、北海道会議員、同副議長、同議長といった地方自治における要職を歴任しました。その他、北海道農会長、上川外四郡農会長、比布村農会長など、農業団体の長も務め、北海道の農業振興に尽力しました。さらに、北海道産業組合連合会理事、比布村産業組合長、上川郡近文東土功組合長、北海道工業振興会顧問なども務め、多岐にわたる分野で地域社会の発展に貢献しました。

政界

立憲政友会北海道支部幹事として政治活動にも積極的に参加しました。昭和12年（1937年）4月、第20回[[衆議院議員総選挙]]に北海道第二区から出馬し、当選した林路一が昭和13年（1938年）6月に病死。その後、昭和14年（1939年）6月の補欠選挙に出馬し、見事当選を果たし衆議院議員となりました。しかし、在任中の昭和16年（1941年）11月に死去しました。

村上元吉は、その生涯を通じて、北海道の農業と地域社会の発展に大きく貢献した人物として、その名が刻まれています。

参考文献

衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
北日本出版株式会社編『北海道樺太名士大鑑』北日本出版、1934年。
金子信尚編『北海道人名辞書』第二版、北海民論社、1923年。
人事興信所編『人事興信録』第12版 下、1939年。

もう一度検索