村瀬宣親

村瀬宣親の経歴と政治活動

村瀬宣親（むらせ のぶちか）は、1902年1月25日に愛媛県の越智郡乃万村（現在は今治市）で生まれました。今治中学校を卒業後、神戸高等商業学校に進学しましたが、中途で退学。この後、今治市役所に勤務し、産業課や土木課などで重要なポジションを務めました。地方行政において彼は、地域発展のために多くの貢献をしました。

さらに、彼は中華民国に渡り、興亜院の嘱託として働き、その後、山東省の青島港建設事務所で会計課長や青島埠頭株式会社の総務課長を歴任しました。これは彼にとって国際的な経験を積む重要な機会となりました。第二次世界大戦が終了した後、彼は今治に帰還し、乃万村の村長を務めることとなります。

1947年4月、村瀬は愛媛県第2区から民主党の公認を受けて第23回衆議院議員総選挙に立候補し、見事初当選を果たしました。以後、彼は政治活動を活発に行い、1949年の第24回総選挙でも再選されました。その後も、彼は選挙に挑みましたが、第25回総選挙では改進党からの出馬にもかかわらず次点で落選してしまいます。

1953年4月の第26回総選挙で再度当選し、衆議院議員としてのキャリアを延ばしました。続く第27回総選挙では日本民主党から出馬しましたが、次点で敗北。しかし、彼の選挙戦は続き、1958年には越智茂や砂田重政の死去に伴う補欠選挙に自由民主党の公認を受けて立候補しましたが、再び次点での敗北となります。5月の第28回総選挙では再選し、通算4期の衆議院議員となりました。

村瀬の在任中、彼は数々の重要な役職を歴任しました。第1次鳩山一郎内閣では経済審議政務次官を務め、科学技術振興対策特別委員長としても活躍しました。さらに、第1次池田内閣では法務政務次官を務め、科学技術庁の顧問としても活動しました。また、新東京国際空港公団の監事や民主党の農政部長としても重要な役割を担いました。

彼はさらに多くの役職を経験し、自由党の治安対策特別副委員長などを歴任しましたが、政治活動において苦しい時期もあったようで、第29回及び第30回の総選挙に立候補した際にはいずれも次点で落選してしまいました。

村瀬宣親は、その生涯を通じて政治家としての道を歩み、多くの公職を歴任してきました。彼の影響力と活動は愛媛県の戦後政治において重要な存在であり続けました。彼の名前は、今治市や乃万村の地域社会において今もなお記憶されていることでしょう。

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